どうも皆さんこんにちは。footballpossessです。
今回はシャビのボールを受ける技術をやっていきたいなと思います。
突然ですが、シャビってボールを受けるのが上手だなと思いませんか?
小柄な体格ですが、相手に触れさせる事なく、味方にパスを出し続け、試合をコントロールしています。ポジショニングの取り方や配給の方法は
ギャップ2 三角形の外心で受ける、ギャップ3 等間隔で距離を取った位置、ギャップ4 ディフェンスのライン上で受ける、角度5 斜めで受けて三角形を作ろう、他も使っていますので、ホーム画面から見ておいて下さい。
を使っており、ゲームの組み立てを行っております。
私が見る限り、少なくともここ10年で最もボールを受ける技術が高い選手だと思います。
もしかしたら、史上最高に上手かもしれませんね笑。
しかし、シャビについて細部まで分析していると、ボールを受ける瞬間の動き方も注目すべきポイントだなと思いました。
シャビはボールを受ける瞬間に一定のルールを持って受ける様にしている様に見えます。
それはどんな方法でしょうか。
ボールを受けるに当たって色々な受け方があると思いますが大きく分けたら3つに分かれております。
- 走ってボールを受ける
- ステップ系の方法でボールを受ける
- 歩く、または止まってボールを受ける
それぞれをどの様な時に使っているのでしょうか?
まずは下記の動画をご覧下さい。
引用:[https://www.youtube.com/watch?v=kwyTrrfq4gA]
走ってボールを受ける
シャビが走ってボールを受ける頻度は少ないです。どんな時に走っているかというと、ベストポジションに着くために間に合わないと感じた時くらいでしょう。
動画では2分48秒〜のシーンが印象的です。
相手中盤を崩すためにイニエスタに出した後に急いで縦に走っていきベストポジションに着きました。そこから再度イニエスタへボールを返し、ボールを繋いぎ、バイタルエリアへの進入に成功しています。
次に5分25秒〜の場面も印象的です。
ダニエウ・アウベスへパスを出し、走って前へ出て行ってパスを貰います。動画内ではミスになりましたが、恐らくダニエウ・アウベスに戻して崩して行こうと考えたのでしょう。
2つの場面で共通して言えることは、崩すためにスピードの変化を付けようとしている様に思えます。淡々とボールを回しているスピードから、縦へ走ることでのスピードの変化は、相手は対応が難しくなり、崩すための足掛かりとなるでしょう。
ステップ系の方法で受ける
シャビが一番よく取り入れるボールの受け方です。
今回焦点に当てるステップはサイドステップ、バックステップ、後ろ走りとしますが、ステップ系の受け方はメリットがとても大きいです。
パスを繋ぐという作業下ではほとんどこの方法で良いのではないのでしょうか。
ステップ系の動きはスピードのコントロールがしやすい上、パスがズレたとしても咄嗟の対応が可能だという事です。
更に通常、動きというのは前へ向かって動くものです。それが横や後ろに動くとなるとより周りを見ないと人にぶつかってしまう危険性があります。
何が言いたいのかというと、サイドステップ、バックステップ、後ろ走りをしている際は、本人にも自覚はないくらい必然的に周りを見ているという事です。
周りを見るということはプレーに置き換えると前を向きやすい状況を作りやすいという事に繋がります。
スピードに乗って走ってボールを受けると、どうしても周りを見づらい状況になりがちです。走る事に意識が集中してしまいますからね。
ですがステップ系の動作は体の向きを調整できますので、自分に必要な視野と情報をインプットする事ができるのです。
ステップ系にはもう一つ大きなメリットがあります。
それは、相手から距離を取り、ボールの受け場所を変える事ができるのです。
例えば上の図の様に受け手がディフェンスまでの距離が1mだとします。ディフェンスの距離間の認識も1mになるので、この距離間であれば取れるという様な想定をします。
そこでサイドステップを用い、ディフェンスから距離を取ると、ディフェンスは想定していた距離間とのズレが起き、ボールを取りに行っても取れなかったなんて事がよくあります。
なぜこんな事が起きるかというと、ディフェンス側の視点から見ると、ステップ系の動きは大きな動作ではないため、自分が想定しているよりも距離を取られていた事に気が付きづらいのです。所謂認識に錯覚を与えやすいのがステップ系の動きの特徴です。
サッカーでは数センチ単位のズレでもプレーに変化をもたらしますので、この認識のズレは攻撃側にとって大きなアドバンテージと言えるでしょう。
歩く、または止まってボールを受ける
止まってボールを受ける理由は単純です。
最初からベストポジションにいるからです。
動画では1分15秒〜からの場面を見て下さい。
シャビはイニエスタから斜めの外心で受けています。恐らくこの場面では最善のポジショニングだと言えるでしょう。最善のポジショニングからわざわざ、動き直す必要はありません。止まって受ける選択をしました。
止まって受けるにあたり、一つ注意するポイントがあります。止まって受けると相手ディフェンスはボールを奪う標的にされてしまいます。周りを十分に確認し、ダイレクトでのプレーを選択する様な工夫が必要になります。
裏を返せば、わざとディフェンスを引き付けるには最適とも言えます。
ギャップ2 三角形の外心で受ける方法では効果的だとも言えるでしょう。
まとめ
これまでシャビのボールを受ける瞬間の動きを見てきましたが、シャビは特にスピードのコントロールが上手に思えます。シャビはボールを多く受けてゲームをコントロールする選手ですから、自身のスピードの変化は、試合全体のスピードの変化に直結します。
試合状況を見て、自信が速く動くべきか、ゆっくり動くべきかを見極める事でゲームコントロールが可能になるわけです。
これは中盤の選手に限らずの事なので、是非意識して取り組んで見て下さい。
今回はこの辺りにさせて頂きます、失礼致します。