シャビによる360度ターン

どうも皆さんこんにちは。footballpossessです。

今回はシャビによる360度ターンをやりたいなと思います。

またまたシャビやっていきます。

シャビという選手は決して大柄ではなく、身体能力に特化された選手ではありません。パスを回してゲームメイクをするイメージが強いですが、試合中に群を抜いたキープ力も見せています。

そのキープの仕方は、体を使って相手を押さえ込むという方法ではなく、ボールを動かす(ドリブルをしながら)キープをしております。

その中で特筆すべきポイントは360度ターンです。

360度ターンというのはクライフターンのように明確な名前がついていないので、どのようなターンかはイメージしづらいかと思います。

まずは下記の動画をご覧下さい。

引用:[https://www.youtube.com/watch?v=Iz0IHAfoD7U]

ポイント

イメージはつきましたでしょうか。インサイドやアウトサイドで360度にドリブルし、相手をいなす技術です。

この技術にどのようなメリットがあるかというと、常にボールと相手の間に自分の身体を入れることが出来る点です。

ボールと相手の間に自分の体が入る事により、ボールロストのリスクを最小限に減少させることが出来ます。

ここでポイントとなるのは、ワンステップずつボールに触れることです。ワンステップずつボールに触れることで相手が付いてきやすくすることができます。

相手がついてこない場合は360度に回ってもボールを奪われてしまいます。

ボールを取れそうで取れない状況を作ることが重要です。

また、ワンステップずつボールをタッチすることのメリットはもう一つあります。

もし思うように相手ディフェンスがついてこない場合、反時計回りに回ろうとしていたら、時計回りに。

時計回りに回ろうとしていたら、反時計回りに方向転換することができます。

ボールの触り方としては足先だけで触ってはいけません。なぜなら小回りになってしまい、相手に突かれるリスクが高くなります。

必ず先に身体を進行方向に持って来て体勢を低くし、ボールを連れて行くような意識で行って下さい。所謂懐が深いドリブルというやつです。

引用:[https://www.youtube.com/watch?v=YykoZL1XwLM&t=45s]

360度ターンではないですが、59秒の瞬間がボールより身体が先に来るイメージです。参考にしてみて下さい。

このドリブルを行うには足元の巧さよりも身体の体幹が重要になります。特に体勢を低くし、身体を捻るようにドリブルをしなければならないので、腹横筋、内服斜筋(ないふくしゃきん)と外腹斜筋(がいふくしゃきん)を鍛えておく必要があります。トレーニング方法としては腹筋を捻るように行って下さい。

引用:[https://note.com/kohajskajbjkaka/n/n0b3b50375148]

また、大腿四頭筋を鍛える事により、安定した体勢を保つことができます。トレーニング方法は、走り込みまたはスクワットが良いでしょう。ちなみに大腿四頭筋を鍛えると他のドリブルの質も上がるので是非鍛えてみて下さいね。

引用:[https://ameblo.jp/afroq/entry-12377969836.html]

強み

この360度ターンは弧を描くような曲線的なターンとなるので、相手ディフェンスは直線的なダッシュができません。常にディフェンスは常に後手に追う事になりますので、背後を見ながら状況判断が正しい場合は、ボールを奪われるリスクは少ないのが強みになります。

もしディフェンスが無理をしてボールを奪おうとしたら、ファールをもらうことができます。

もう一つの強みは味方の陣形を整える時間を作ることができ、且つ相手の守備陣形を崩すことができます。

プレッシャーが厳しい試合の場合、素早くパスを回さなければならないので、味方のポジショニングが間に合わないまたは、正しくないという状況が多くなりがちです。この360度ターンは数秒の時間を稼ぐことが出来るので、味方が落ち着いてポジショニングが出来るようになります。

前に人数をかけたい場合は、前や斜めにポジショニングを取り、サポートを増やしたい場合は横や後ろにポジショニングを取り直すと良いでしょう。

また、相手は目の前に奪えそうなボールがあるので、守備陣形を放棄してボールを奪いに来る可能性が高いです。

360度ターンを成功し前を向いたときは、ディフェンスラインを突破しているまたは、守備陣形が崩れているので前へ推進できるチャンスができます。

攻撃への起点となることもできるでしょう。

リスク

ただ注意をしなければならないのが、相手がついて来ていないのに無理をして前を向うとするとボールを突かれる可能性が高いということです。

味方がパスをもらうためにポジショニングを取り直したにも関わらず、ボールを突かれると味方の守備陣形が整っていないので、カウンターのリスクがあるということです。絶対的な自信を持って行わないと失点に繋がるリスクはあるでしょう。

また、360ターンは味方のポジショニングを整える時間を作ることが出来る強みがあると同時に、カウンターのチャンスをを失う事にも繋がります。カウンターを仕掛けて得点を奪えると判断した場合は、敵が来ても恐れず前へ推進した方が良いでしょう。

最後にシルバの360度ターンもあるので時間があれば見てください。

引用:[https://www.youtube.com/watch?v=oBDTXozDbzw&t=294s]

今回はこの辺りにさせて頂きます。失礼致します。

余裕を持ったドリブルの方法

どうも皆さんこんにちは。footaballpossessです。

今回はドリブルやっていこうかなと思います。

ドリブルの方向を正しく理解することで、無駄なボールロストを防ぐのと同時にチームに余裕を与える時間を作る事を目的とします。

ギャップ4 ディフェンスのライン上で受けるでも少し触れましたが、余裕を持って、ドリブルをするためには、ギャップに向かう事を意識しましょう。

ギャップに関しては、ギャップ4 ディフェンスのライン上で受けるギャップ3 等間隔で距離を取った位置ギャップ2 三角形の外心で受けるを先に見ておいて下さい。

なぜギャップに向かうことが良いのでしょうか?

それは

  • どのディフェンスがチェックに向かうのかを曖昧にする
  • 次のパスコースが生まれる
  • 相手を引きつけれられる(数的優位を作る)

が理由になります。

これはギャップ編で記述した理由と同じです。

シャビがこのドリブルをよくするので、またシャビの動画を載せておきます。

引用:[https://www.youtube.com/watch?v=BPyR4furZnk&t=195s]

それでは早速シーン別に見ていきましょう。

上記の画像から見ていきましょう。

ボールホルダーはギャップに入れていな状態でパスを受けました。味方のポジショニングが間に合わず、ドリブルをする時間が必要な場合があったとします。

どの方向にドリブルすれば、余裕を持って時間を作れるでしょうか。

答えはこの位置です。相手ディフェンスの等間隔を取った位置に向かうことが正解です。

ボールホルダーの近くにいたディフェンスは最初はチェックに向かいますが、ギャップに等間隔の位置にドリブルされることで、次のディフェンスに受け渡そうとします。

ですが、受け渡される側のディフェンスは自分がボールホルダーに一番近いところにいないのでチェックに行こうとは思わず、カバーに徹しようと考えます。

受け渡す側と受け渡される側の意志のズレが、ボールホルダーに余裕を与える理由です。

動画では2分40秒〜のシーンをご覧ください。ドリブルの方向は2人の相手ディフェンスの等間隔の位置を目指しています。2人のディフェンスはどちらもプレッシャーを掛けられておりません。フリーな状態を維持し続けている事になります。

また、ギャップに向かうことで、ディフェンスの間にパスを通しやすくなります。

ボールを受けた位置ではディフェンスの間にパスを出すのが難しくても、ギャップに向かってドリブルすることでパスコースを生み出すことができます。

味方が良い位置にいる場合は、無理にポジショニングを変えて貰うだけではなく、パスコースをボールホルダーが作ることも時には必要です。

また、ディフェンスが寄せてきた場合も想定します。

ディフェンスが寄せてきたら、角度を変えてボールを下げると次のボールホルダーは余裕を持ってプレーすることができます。所謂引き付けてからのパスってやつです。イニエスタが良く使うプレーです。

このようなプレーはで、数的優位と味方をフリーでプレーさせる状況を作ることができるので、試合を優位に進めることができます。

では、次にディフェンスの等間隔で受けた場合を見ていきます。

この状況では既にフリーの状況が出来でいますので、無理をしてドリブルをする必要はありませんが、前へパスを確実に繋ぐためにも、少しボールを運びたい場合があるとします。

まずはディフェンスのライン上まで向かいましょう。等間隔の位置を目指すことは変わりません。等間隔を維持している限りフリーである事に変わりはありません。

ライン上に用達すると新しいパスコースが生まれました。縦パスを通そうという意識があるならば、このようなドリブルの工夫が必要です。

動画上では5分7秒〜のシーンを見て下さい。

イニエスタへのパスを通すために少しドリブルをしますが、そのためにライン上に向かってドリブルをします。パスを受けた位置でパスを出すと、少し遠くイニエスタに負担をかけると感じたのでしょうか。または、味方のポジショニングを正す時間を作ったのでしょうか。どちらにしても等間隔でのドリブルを維持しようという意志を感じます。

最後にディフェンスのライン上で受けた場合です。

ライン上で受けた場合は向かうところは三角形の外心です。

どの相手ディフェンスとも等間隔が取れる位置です。外心に入る事で3人のディフェンスを引き付ける且つパスコースを多く作ることが出来ます。

次の選手がプレーするに当たって一番いい位置が外心です。

少なくとも3つのパスコースが生まれます。且つディフェンスも誰がチェックに行くのかが曖昧になります。寄せたらパスを出されるという心理がより強くなるでしょう。

動画では7分31秒〜のシーンをご覧下さい。

ディフェンスのライン上から三角形の外心に入ったら、ドリブルでボールを運ぶのを止めました。そこが一番フリーでいい位置だからです。その場合は無理してドリブルをする必要もなくなる訳です。

まとめ

良いドリブルをするためには良い位置を知らなければなりません。

良い位置を知るにはポジショニングの理解が不可欠です。

ドリブルを学ぶ前にポジショニングの勉強をする事が個人的にお勧めです。

今回はこの辺りにさせて頂きます。それでは失礼致します。