トラップの基礎 ピタッと止まるトラップを試みたい方へ

この記事の目的

  • ボールコントロールの質の向上を図りたい方へ
  • 次のプレーへの移行の早さを求めたい方へ
  • 狭いスペースでボールを受けたい方へ

前書き

どうも皆さんこんにちは。footballpossessです。

今回はトラップをやっていこうかなと思います。

トラップをするに当たって様々な方法を耳にしますが、今回はその場で止めるためのトラップを記載いたします。

なぜなら、ここがトラップの基礎になるからです。いわば原点に当たるところです。ここが完璧に出来るようになると色々なトラップを習得できるようになるので、手を抜かずじっくりと学んでいきましょう。

トラップは身体の脱力が最重要

トラップは身体の脱力が最重要になります。

身体に力が入ってしまったまま、トラップをするとボールを弾いてしまうイメージは皆さんも容易に想像が付くと思います。意に反してボールを弾いてしまうという事は思い通りのトラップには繋がりません。(相手を剥がすためにわざと弾くトラップをするという方法はあります)

しかし、身体の力を抜こうと意識すると人間とは不思議なもので返って力んでしまいます。つまり脱力とは意識をしない事、無意識な状態を作らなければならないということ。言い換えると自然な体勢を作り出さなければならないということになります。

ではどのようにしたら自然な体勢をトラップ時に作り出されるかを見ていきましょう。

ポイントは軸足を浮かせること

自然な脱力を生み出したい時にどうしたらいいか。

答えはトラップの瞬間に軸足を浮かすことです。

浮かすと言っても思いっきりジャンプするのでは無く、「軸足の踵(かかと)を持ち上げた勢いで、爪先と地面の接地面を減らすくらいの浮きを作る」というイメージです。

軸足が浮くという事は勿論その後は「軸足の着地」が待っています。

軸足が着地をすると身体の力は、自ずと軸足に集中しますので、上半身やトラップする足は自然と脱力ができるという仕組みになるわけです。

つまり重力の力を借りて自然と脱力を作ろうという事です。

イメージしやすく画像も見ていきましょう。

トラップの瞬間に軸足を浮かす(かかと部分を持ち上げるイメージで)。

かかとが地面についた瞬間にトラップを行う。

その後スムーズに次のプレーへ移行

この辺の詳しい原理については蹴球計画さんの

http://c60.blog.shinobi.jp/Entry/649/

http://c60.blog.shinobi.jp/Entry/594/

http://c60.blog.shinobi.jp/Entry/594/

http://c60.blog.shinobi.jp/Entry/649/

の記事に詳しく記載されています。併せて閲覧して頂くとより分かり易いかと思います。

軸足を浮かせることの利点

  • 身体を浮かすことにより、無駄な力が入らなくなり力まない(身体がリラックスする)
  • 自然な形で次のプレーに素早く移行できる
  • ボールがその場で止まる

力まない

先ほども述べましたが、軸足を浮かし着地をすると身体の力は、自ずと軸足に集中しますので、上半身やトラップする足は自然と脱力ができるという仕組みになります。

言い換えると軸足に力が集中している間は、他の部分に力を入れようとしても入れられないのです。

その力を利用して力まないトラップを可能にします。

素早い次のプレーへの移行

身体を少し浮かすことで次のプレーへの移行が早くなります。

なぜなら一連の動作に無駄がなくなるからです。

どういうことかというと

右足でトラップする場合

①左の軸足を軽く浮かして着地する

②右足でトラップし、右足が地面に着き右足に力が入る

③右足に力が入っているので左足がスムーズに運ぶことができる

①②③を見てどう思われたでしょうか。

トラップをする一連の動作をする上で、左足→右足→左足と順番に足を無駄なく運べているのです。この無駄のない動きが素早い次のプレーを可能にするのです。

この足の動きをうまく利用することで2タッチのプレーを簡単にさせてくれます。①②③の動きの後にボールを蹴ればいいだけです。

後はツータッチで蹴れるところにボールを置ければ一切の無駄が無く2タッチでプレーができます。

また、もしあなたの利き足が右で、トラップ後も右足でボールを道出したい場合は、②の作業を少しいじります。

右足でトラップをした後に右足を地面に下ろさずに、右足でまたボールを触れるだけです。

軸足の左足をもう一度軽く浮かしてから触ることがコツです。軽くケンケンをうすイメージで大丈夫です。

狭いスペースでの対応で非常に有効的に使える技術ですので、応用として試してみて下さい。

ボールがその場で止まる。

これは力まないに付随する部分ですが、身体とボールを触る足が脱力している分ボールを弾きにくくするのがポイントです。

正確にいうとボールが止まる範囲が狭まるといった方が良いでしょう。

パススピードによって止まる範囲は変わります。

ボールの止まる場所につきましては、個人差がありますので練習である程度の把握が必要です。

自分の身体や足の感覚と照らし合わせて、どのくらいの力加減でどのくらいぴったりと止まるのかを意識しなければなりません。

更に言うと、試合中はトラップに全集中していたら、もっと重要な視野の確保と判断が疎かになってしまいます。

トラップは無意識レベルで自分の止めたい場所に止めれるレベルにならなければなりません。

こればかりは、理論でどうにかなる部分ではありませんので、日々の反復の練習が必要です。

もし練習相手がいるのならば、1日2000回はトラップの練習をしましょう。

トラップの方向、シチュエーションを意識したトラップを意識するとより実践で洗練されたトラップができる様になります。

これをやらずにトラップの進歩はありません。必ず意識した練習と反復を怠らない様にしましょう。

追記:トラップと併せてインサイドキックの練習をするのをお勧めします。

下記リンク参照

強い!速い!読まれない!インサイドキックが格段に上達する方法

トラップのイメージ化

最後にトラップのイメージ化です。

これは何を求めているかと言うと、

  • 自分の理想としているトラップは何か
  • 習得しようとしているトラップが何か
  • 試合中にどのタイミングでどの様に使われているか

を知ることです。

トンネル工事を想像してみて下さい。

トンネル工事はスタート地点から掘り進めるだけでは無く、ゴール方向から掘り進める方法を取ることがあります。

今回のトラップの例に当てはめると、

スタートは日々の練習

ゴールは理想のトラップ像です。

ではこのトラップ像を養うためにどうするかと言うと、トラップの名手の動画をひたすら見てイメージ化することです。

このイメージ化と練習による習得がリンクした時に初めて体得したと言えるでしょう。

トンネルの話に戻すと出会い頭になったと言うことです。

下記に動画を貼っておきます。イメージ化をするのに役立ててみて下さい。

特に軸足を浮かすタイミングを見ておくと良いでしょう。

引用:https://www.youtube.com/watch?v=bTh4a55Rgs8

引用:https://www.youtube.com/watch?v=p34ulKG18pw

まとめ

今回はトラップに必要な事項とイメージを記載させて頂きました。

自分のトラップに自信がない、または再確認したい場合は一度立ち返って、基礎から学び直すことをお勧めします。

今回は基礎編をお届けしましたが、別の記事で応用編をやりたいなと思います。

今回はこの辺りにさせて頂きます。それでは失礼します。

ビルドアップ4 ディフェンスの位置がビルドアップを楽にする

どうも皆さんこんにちはfootballpossessです。

今回はビルドアップやっていこうと思います。

ビルドアップ1 ボランチ(中盤)のスタート位置

の補足になります。

ビルドアップ1 ボランチ(中盤)のスタート位置

では、中盤のスタート位置について触れましたが、今回はディフェンスのスタート位置についてやっていきます。

結論から言うとディフェンスのポジショニングが中盤の選手の動きを良くします。

なぜなら、ディフェンスの作ったスペースに効率良く中盤の選手がポジションを取ることが出来るからです。言い換えると、ビルドアップをストレス無く行うためにはディフェンスの選手のポジショニングが一つ鍵になると言うことです。

ではどの様なポジショニングを取れば宜しいでしょうか。

早速見ていきましょう。

センターバックに凹凸を作る

まず、上の図の様な4バックがあるとします。オーソドックスで一番馴染みのある形だと思います。図ではセンターバックがボールを持っています。この状況のまま、セーフティに回そうとすると

上の図の様な選択肢になるかと思います。

センターバックに出せば、ボールが右から左に流れただけなので、先ほどの状況とほとんど同じです。相手の守備陣形もほとんど動くことはありません。

では再度バックに出すとどうでしょうか。

前へ進めようとすれば、実際に次のパスの選択肢はこの様になるのは容易に想像つくかと思います。

どうでしょうか。サイドバックからパスを受ける選手はプレッシャーを受けてしまいますよね。サイドバックの位置はピッチで一番プレッシャーのかからない場所(プレッシャーの優先順位が低いため)なので、パスを受ける次の選手は自ずと厳しいプレッシャーに合ってしまいます。

つまり、次に繋がりにくくなると言うことなので、ビルドアップには適していないのです。

インターセプトや寄せられるのを嫌い前へ蹴ってしまうのが関の山でしょう。

これを防ぐためにはディフェンスの位置に手を加える必要があります。

上の図の様にセンターバックは後方に、サイドバックは前方にポジショニングを取ります。凹凸を作ることで、乱れた陣形に変化させ、スペースを生み出します。

上の図の様に2箇所に新たな広大なスペースを生み出すことが出来ました。

図の様にどちらかのセントラルミッドフィルダーが新しく生まれたスペースに入って来れる様になります。フリーでが確約されている場合は2枚同時にスペースに入る必要なありません。次に備えて中央でボールを受ける準備をしましょう。

全体図としてはこの様になります。センターバックが後方に動いたことで、角度をつけた形で3対1の形を作ることが出来ました。この相手のディフェンスプラス2のオフェンスの数というのが重要で、プラス1だと次のパスコースがわかりやすくため、選択が悪いとパスカットに繋がり兼ねません。

セーフティにパスを回すにはプラス2を意識しましょう。

もし、センターバックと中盤にチェックが来たならば、中央がフリーになります。中盤もしくはフォワードの選手が降りてきて、開いたスペースでボールを受けましょう。

1例です。

上の図はピケがボールを持ち、中盤のブスケツとセンターバックのプジョルが角度を付け開いています。元々ブスケツの位置にはアビダルがいる場所ですが、少し上がることで、ブスケツがプレーできるスペースを作っています。

相手のフォワードはピケの両脇の選手にチェックに行こうとしますが、赤枠の部分にスペースが生まれました。

開いたスペースにセスクが降りてきたことにより、ピケはフリーのセスクにパスをしました。セスクはフリーで前へ向くことに成功した1例です。

仮に近くの次のパスコースがマークに付かれた場合は1つ前へ飛ばすと良いでしょう。

この様にボールホルダーの両脇と縦パスに備え、相手のディフェンスは陣形を取りました。この場合近くにいる選手にパスを出すのは少しリスキーです。

従って1つ飛ばしたパスを狙いたいので、プレッシャーに来た3枚のディフェンンスの間を狙います。

この様に間にボールを送ることが出来ますが、1点注意しなければならないことがあります。

長いパスになりますので、ほぼ確実にプレッシャーに合ってしまいます。

従って、ボールの受け手の周りは素早くサポートをしなければなりません。

この様に長いボールが入った際には、一早く相手よりも早くサポートをしてあげましょう。そうすれば、後方で詰まっても打開が可能になります。

また、1例になりますが、センターバックのピケがボールを持った際に、相手のディフェンスが次に出しやすいパスへのケアをしております。

相手のディフェンスの間にボールを送ります。

この場面ではシャビが相手をうまく外してボールを受けることが出来ましたが、この距離間だと、相手から強いプレスを受けることも十分に考えられました。

丸で囲った選手達はシャビがボールを受けた瞬間にはこの様に次にボールを受けられる様に既にポジショニングを取っています。一早いポジショニングがビルドアップの助けになりました。

まとめ

今回はビルドアップに置けるディフェンスの位置関係について記述致しました。特にセンターバックに凹凸を付けることで、パスの逃げ場だったり、中盤が活用しやすいスペースを作ることが出来ます。

万が一ボールをロストしてしまっても後方にセンターバックが1枚フリーになっているのでカウンターへの対応も可能です。ビルドアップを行う際のバリュエーションの1つにしましょう。

必ずチームのパス回しを楽にさせてあげられます。

今回はこの辺りにさせて頂きます。失礼致します。

 実証済み!サッカー選手必須 良い姿勢を生み出す筋トレ

どうも皆さんこんにちはfootballpossessです。

今回は筋トレについてやっていこうと思います。

サッカーにおいて正しい姿勢と筋トレ〜①骨盤から作る

正しい姿勢と筋トレ ②前傾姿勢を知る

の続きになります。

前回までは骨盤の前傾の必要性や、実際に前傾姿勢の体験をして頂きました。

体験を通じ腹筋と背筋を鍛える必要があるということをお伝えしたかと思います。今回は実際に良い姿勢即ち、骨盤の前傾を作るためにどの様な筋トレをすれば良いのかをお伝えできればと思います。

やっとかということでお待たせ致しました。

では早速具体的な筋トレをお伝え致します。

自宅でも出来る項目

プランク

引用:https://smartlog.jp/167756

まずはプランクです。

鍛えられる場所

・腹筋のインナーマッスル

上の図の様にうつ伏せから、両肘を立て身体を起こします。両肘と両足で身体全体を支えます。

これを1分×3セット行います。

もし、1分がきついようならば最初は30秒からスタートさせましょう。

お尻の位置が下がり過ぎていたり、上がり過ぎていてもいけません。なるべく一直線になるように意識します。

ポイントは足から頭まで一直線になっていることを意識します。

慣れてきたなと感じるようになったな、おへそを腹筋の力でへっこませ、お尻の穴をしめるように、お尻に力を入れるとなお効果的です。

プランクのメリットは腹直筋のインナーマッスルが鍛えられ、身体が引き締まるようになります。よって体幹を鍛えるのが目的になります。

また、同時に腰の付け根の部分の筋肉もほぐれ、後々の背筋のトレーニングにも繋がります。筋トレを始める際に最初にプランクを行うと良いでしょう。

プランク横移動

次もプランクです。

鍛えられる場所

  • 外腹斜筋

引用:https://weight-training.net/abs/side-crunch/

上記のプランクの姿勢をとって下さい。

そこからプランクの姿勢を崩さずに横移動を行って下さい。

肘を横に動かして行ったら足を、足を横に動かして行ったら肘をというようにプランクの姿勢を保ったまま横へ移動します。

また、右に3〜5歩移動したら同様に戻るように左に3〜5歩移動します。

反クク横飛びの要領でこれを繰り返します。

これも1分×3セット行います。きついようでしたらセット数や秒数を減らしてから始めても構いません。

目的はプランク同様腹筋のインナーマッスルや背筋の解しになりますが、横移動することで、外腹斜筋によく効きます。

サッカーはサイドステップや瞬時の横移動が要求される事が多いので、ここを鍛えておくと、この咄嗟の横移動に対応できます。

一般の方も脇腹が気になる方にもお勧めなので是非チャレンジしてみて下さい。

腕立ての体勢から足を折り曲げる

次は腕立ての姿勢から足を折り曲げていきます。

鍛えられる場所

  • 腹筋下腹部

引用:https://www.youtube.com/watch?v=x7zfO8s7ltE

これは長友選手の動画をご覧頂くとわかりやすいです。

腕立て伏せの手を伸ばした状態から、片足ずつ胸に膝を近づけるように足を折り畳んでいきます。足を折りたたむ事で腹筋の下腹部へと効いていきます。

このトレーニングの目的はより実践的で、ボールを強く蹴れる事に繋がります。

足を折り曲げる動作がボールを蹴る時の動きに近いからです。

動画では2項目目から登場しておりますが、膝を内側や外側に持っていく事により、ボールを蹴るに当たってより最適な部分の腹筋を刺激してくれます。

個人的には、曲げる足をより高いところから勢いよく振り下ろすように折りたたむ事で、より効果が出ます。背筋も同時に鍛えられ、腹筋の瞬発力も身につきます。

これは片足20回ずつ行いましょう。20回の中で、膝を曲げる方向を変えていきましょう。

スクワット(骨盤の前傾を意識しながら)

次はスクワットです。

鍛えられる場所

  • 脊柱起立筋

スクワットと聞いて背筋に効くの?って思う方も多いかと思いますが。やり方を工夫すれば、より効果的に効きます。むしろ腰を痛めずにより効率的に鍛える事ができます。

結論、脊柱起立筋に効きます。

脊柱起立筋ってどこと思いの方もいらっしゃるかと思いますので下の図をご覧下さい。

引用:https://www.dnszone.jp/magazine/2013/1101-198.php

ちょうど背骨の周りの部分です。ここを鍛えると背筋が閉まるような感じがします。

この閉まる感じが骨盤の前傾を同時に作り出します。

結論骨盤の前傾を作りたい方はここを徹底的に鍛えましょう。

その方法がスクワットです。

ですが通常のスクワットに少しだけ手を加えます。

まずは前傾姿勢を作ります。

骨盤の前傾姿勢の作り方は

正しい姿勢と筋トレ ②前傾姿勢を知る

をご覧下さい。

引用:https://www.nissen.co.jp/s/smileland/colorear/article/health/19052401/

上の図では一番右が前傾姿勢です。

骨盤が前傾しているのを確認したら、その姿勢のまま膝を落としていきます。

ポイントは頭が真っ直ぐ下に落ちている事です。

垂直に落ちる事で、脊柱起立筋によく効きます。

ここでは回数を指定しませんが、10回×nセットいうように無理のない範囲でやることをお勧めします。

また下の図のように手の位置を変えることで、少しずつは背筋の鍛えられる場所が変えられるので試してみて下さい。

引用:https://tabi-labo.com/186396/musclewatching-squat

https://tabi-labo.com/186396/musclewatching-squat

上のURLにやり方が書いてあります。

自宅で背筋を鍛えるのは難しいですがこの方法を続けていけば必ず、骨盤が前傾になりますので、是非ともチャレンジしてみて下さい。

ジムに通われている方

さてこれからは器具を使ったトレーニングです。

正直ジムに通わないと中々器具を使ってトレーニングはできませんので、万人に向けたものではございませんが、とても効果的なので是非ともご紹介させて頂きます。

ラッドプルダウン

引用:https://iz-s.jp/%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0/masablog-8/

鍛えられる場所

  • 背筋全域

正直ラッドプルダウン一台で背筋全域を鍛えられます。

ぶら下がっているバーを胸元に引き寄せるように下ろします。

この時に上半身を反って腰で引っ張るようにすれば、腰に効きますし、

上半身を起こしてそのまま胸元におろせば、広背筋に効きます。

自分が鍛えたい部分は上半身の起こし具合で変える事が出来るので、ラッドプルダウンだけで広範囲に鍛える事が出来ます。

コツは急いで下ろさずに一回一回じっくりとやるのが良いでしょう。背筋が閉まる感じを1回1回意識してやっていきましょう。

回数は10回×4または5セット出来ると良いです。

やり方は下の動画をご覧下さい。

引用:https://www.youtube.com/watch?v=drzyRSL53dQ

シットアップベンチで腹筋を鍛える

引用:https://osusume.mynavi.jp/articles/3495/

続いてはシットアップベンチで腹筋を行います。

鍛えられる場所

  • 腹直筋
  • 外腹斜筋

わかりやすく言うと角度のついたベンチに足を引っ掛け、腹筋を行います。

ポイントは勢いよく起き上がる事です。

腹筋の瞬発力を鍛える事が出来ます。

上級者は重りを頭の後ろで持ちながら行うとなお効果的です。

重さは5kg~10kgくらいが良いです。

腹筋の瞬発力が向上する事で咄嗟の動きに対応する事が容易になります。

また下の図の様に身体を捻る様にすると外腹斜筋に効きます。

引用:https://toremy.jp/topic/231

この方法も同様に勢いよく起き上がり、身体を絞る様に起き上がると良いです。

まとめ

今回は骨盤の前傾を目的とした腹筋と背筋を鍛える方法をご紹介致しました。

これらを全て行えば必ず骨盤が前傾します。実証済みです。

ポイントは毎日コツコツと行う事ですが、続けられる様にまずは、3日に1回、2日に1回の様に継続できる様にしましょう。

今回はこの辺りにさせて頂きます。失礼致します。

正しい姿勢と筋トレ ②前傾姿勢を知る

どうも皆さんこんにちはfootballpossessです。

今回は正しい姿勢と筋トレやっていきたいなと思います。

サッカーにおいて正しい姿勢と筋トレ〜①骨盤から作る

の続きになります。

さて前回の記事で骨盤を前傾姿勢にするメリットをお話しさせて頂きました。

今回はどの様にしたら骨盤を前傾姿勢にできるのかをやっていきます。

前傾姿勢を体感してみよう

この記事を読まれている方の中で、もうすでに前傾姿勢になる方法は知っている世という方も中にはいらっしゃるかも知れません。その様な方もおさらいがてら、順を追って見ていただけたらと思います。

ではまず、前傾姿勢について検討もつかない方へ骨盤の前傾姿勢はどの様な状態のことを指すか、一緒に体感して頂きたく思います。

お辞儀をする

実は骨盤を前傾させるだけならば簡単なのです。

それはお辞儀の体勢を取ることなのです。

え、それだけと思うかもしれませんがお辞儀の体勢は骨盤が前傾している状態なのです。

但し、1点だけ注意して頂くポイントとしては

○足の付け根から身体を前に倒してお辞儀をすることです。

引用:https://www.sachi-piano-feldenkrais.com/blog-20181006-ojigi-kokansetstu/

引用:https://i-voce.jp/feed/9167/

この様に足の付け根から頭まで真っ直ぐになっているとわかりやすいでしょう。

×お腹の部分から前に倒してお辞儀をしてはいけません。

足の付け根からお辞儀をしている状態で自分の骨盤を触ってみて下さい。

骨盤が前に傾いているのがわかりませんか?

これが骨盤が前傾している状態です。

さらにお尻の角度も変わり上に上がっている様に思いませんか?

これがヒップアップの正体です。実際に上に上がっているのではなく骨盤が前傾した事によりお尻の角度も上がったわけです。良いスタイルを形成したいという方にもこれはしておいた方が絶対にいいでしょう。

身体を起こす

さて骨盤の前傾の状態がわかったところで、お辞儀の状態から今度は身体を起こしていきます。

骨盤は先ほどのお辞儀の状態から動かさず保ちつつ、胸が地面と垂直になるまで身体を起こします。どうですか。お尻が突き出し、胸が貼っていませんか?

少し体勢が辛い方は、膝を少し曲げることでより重心が安定します。

引用:https://pixta.jp/illustration/64647712

上の図では一番右の立ち方がアスリートが目指す立ち方です。一般の方は真ん中くらいで十分ですが、骨盤の前傾を形成し、筋力をアップさせるならば右の立ち方を目指しましょう。

勘の良い方はそろそろお気づきかと思いますが、この姿勢を保つのにどこで支えているのかお分かりでしょうか?

そうです。腹筋と背筋なのです。

特に背筋につきましては腰の付け根の部分を中心に広背筋にかけて締まっていなければこの姿勢を保ちながら、プレーをするのは困難です。

つまりこの姿勢を保つには、腹筋と背筋のトレーニングが不可欠です。

特に背筋につきましては腰の付け根から丁寧にトレーニングをし身体を作っていかなければなりません。地道な作業ですが、トレーニングで必ず身につきますので、パフォーマンスをアップさせたい方は是非とも取り組んで見て下さい。

まとめ

今回は前傾姿勢を実際に体感して頂きました。前傾姿勢を保つためには腹筋と背筋のトレーニングが必要だということもわかりましたね。

サッカーにおいて基本姿勢になりますので、継続的なトレーニングが必要ですが、続ければ誰でも前傾姿勢を手に入れる事ができます。

前傾姿勢について未知の方は是非目指してみて下さい。

具体的なトレーニングにつきましては改めて記述致します。

今回はこの辺りにさせて頂きます。それでは失礼致します。

サッカーにおいて正しい姿勢と筋トレ〜①骨盤から作る

どうも皆さんこんにちはfootballpossessです。

今回は正しい姿勢と筋トレやっていこうかなと思います。

順序を追ってご説明するに当たってまずは、姿勢について理解しておく必要がございます。

サッカー選手はなぜ筋トレをするのか

筋トレについては後述致しますが、サッカー選手として活躍するに当たってなぜ筋トレをするのかということを考えたことはございませんでしょうか?

当たり負けしない為だったり、瞬発力を身に付けたいだったり、各々様々な理由があるかと思います。それらの理由は間違ってはおらず、プラスアルファの要因としては、身に付けておくに越したことはありません。

しかし、筋トレを行うに当たって最も恩恵を受ける部分は「楽にサッカーをすることができる」といった部分になります。

楽にサッカーが出来るとはどういう事かというと、「少しのエネルギーで」ボールを蹴れたり、ボールを納めたり、ボールを運んだり、または走ったり、疲れにくくすることが出来るという点です。

この「少しのエネルギー」というところが重要で、これらの動作に大きなエネルギーを使ってしまうと、いい視野の確保やいい判断や思考が出来なくなってしまうのです。

では少しのエネルギーでサッカーが出来る様にする為にどの様にしたらいいかというと、正しい姿勢を保つことです。正しい姿勢、即ちサッカーに適した姿勢を身に付けることで、プレーのクオリティーは格段にアップします。

もし、今までサッカーに適した正しい姿勢を身に付けて来なかった方は、改善することでプレーのクオリティーは劇的に変わることでしょう日々の練習から自身の変化に気が付くはずです。

なぜなら、今までは不要なエネルギーを使いすぎていたり、良い姿勢によって可能になるレベルのプレーが出来なかったのですから。

それだけ姿勢は重要なのです。姿勢はプレーの根幹に携わるということを認識しておくと良いでしょう。

正しい姿勢とは

上記では正しい姿勢を保つことでプレーのクオリティーが向上することを述べさせて頂きましたが、では実際正しい姿勢とは何でしょうか。

まず最も重要な部分は骨盤の前傾になります。骨盤が前傾しているかどうかでプレーの質は大きく変わってきます。実はサッカーのプレーを見なくても骨盤を見ればこの人は動ける人間か、また、クオリティの高いプレーが出来るかどうか大体わかってしまいます。

では具体的にどの様な状態かを下の図を比べ見ていきましょう。

引用:https://seitaiin-tukinomegumi.com/blog/20200923-470/

①と②2つの図がありますが骨盤が前傾しているのは②の方です。

①は骨盤が後傾しております。運動不足や肥満体型の人が①の姿勢になっている方が多いです。さらに運動をしている人でも意識的に前傾姿勢を保とうとしない限り、①になっている人は多いのです。実は残念なことに日本人は①の姿勢の人がほとんどなのです。

欧米の方々やアフリカの方々は最初から②の姿勢を保っている人が多いとも聞きます。残念なことに彼らと日本人の体型ではスタート地点が違ってしまい遅れをとっているのは事実です。

しかし、この②の姿勢は作ることが出来るので決して悲観的になってはいけません。作り方については別の記事で後述します。

ではこの姿勢で骨盤がどの様になっているのかを見ていくと下の図様になります。

引用:https://joshi-spa.jp/971060/kotuban-hiraga-1222

わかりやすいところで言うとお尻が上に少し上がっているのがわかりますでしょうか。これはお尻自体が上に上がっているわけではなくて、骨盤の角度が変わったことにより、お尻の角度が変わったことになります。お尻の角度が変わった事によりお尻が上に上がった様に見えるのです。

では実際の人間の前傾姿勢はどの様に見えるのでしょうか下の図をご覧ください。

引用:https://ameblo.jp/naturia-body-aroma/image-12382890757-14209698800.html

背筋からお尻にかけて綺麗なS字を保っております。これがアスリートの基本の姿勢です。(なぜ陸上選手を選んだかと言うと、プロサッカー選手はシャツを出している人が多いのでわかりづらいのです。)目指す骨盤は正にここです!ここまで鍛えるにはなかなか骨が折れますが、トレーニングで得ることは出来ます。トレーニング編は改めて記載致します。

骨盤の前傾によるメリット

さて冒頭で姿勢の良し悪しでプレーの質が大きく変化すると述べましたが、実際にどの様な変化があるのでしょうか。

懐が深くなる

骨盤の前傾によりドリブル時の懐が深くなります。

引用:https://www.youtube.com/watch?v=rTzsF-TuK-U

もう少し噛み砕いて言うと、より身体に近いところでボールを触れることができる様になります。これはどの様なメリットがあるかと言うと、とっさの対応に応用が効く様になります。

もしディフェンスが足を伸ばしてきても、身体に近いところにボールがあるので、交わすことが容易になったり、深みが取れるので、後ろにボールを引く事が出来ます。

また、相手の視点から見ると、懐が深いと迂闊に飛び込む事が出来ません。奪うと言う意識が低下するので、必然的に攻撃側はボールを奪われるリスクを減らす事ができるのです。

使える筋肉を増やせる

骨盤が前傾すると動く能力を30%程引き出す事ができます。言い換えると、通常の骨盤の状態だと、使えていない筋肉があると言う事です。

使えていない筋肉がある中でハイパフォーマンスを行うのは難しく、仮に発揮できたとしても多量のエネルギーの消費に繋がります。

なぜ前傾すると運動能力がアップするかと言いますと、全身にバネを生み出す事が出来るのです。

バネが生まれれば、同じ運動をしても非常に楽に感じます。動く事が楽になれば、視野の確保や、判断、思考の方にエネルギーを回す事ができます。そうなればより質の高いプレーを落ち着いて出来る様になります。

引用:https://gold-m0821.com/idealpostureforathlete-6366.html

詳しくはかるのびさんのブログから拝借させて頂きました。

キックの威力、精度が上がる

引用:http://donvalon.jp/?pid=106598795

これは上の使える筋肉を増やせるに付随する事ですが、バネが生まれた事により、キックの威力と精度が向上します。

骨盤が前傾した事により、腹筋と背筋を効率的に使える様になるので、キック力が向上します。今まで懸命に蹴っていたのが、ボールを当てるだけの感覚で十分になると言う事です。

こうする事で、身体の脱力も同時にうまく使える事ができる様になるので、力まずにプレーに映る事ができます。自ずとキックの精度も上がると言う事です。

パスに関していえば当てるだけのキックで、今まで以上のキックができる様になると言うことは、敵にも読まれづらく出せたり、ギリギリまで相手を引き付けてから出すことも可能です。パスのスキルも必然的に向上することでしょう。

まとめ

骨盤の前傾はサッカーのみならず、スポーツ選手では必須の項目です。

骨盤が前傾しているかどうかで、パフォーマンスは大きく変わってきます。スポーツをしていてもしまだ、前傾をしていない方がいらっしゃた場合すぐにでも実践してみて下さい。

詳しい筋トレの方法はまた改めて記述致します。

日常生活でも、この姿勢を保つと姿勢がいいと言われる様になったり、腰痛防止にも繋がるので、今スポーツから離れている方も是非この姿勢を意識してみてください。

強いチームとゲームメイク

どうも皆さんこんにちは。fottballpossessです。

今回はゲームメイクについてやっていきたいなと思います。

皆さんはゲームメイクについてどの様なお考えがありますでしょうか?

ゲームメイク1つとっても様々な方法があると思います。

1人のゲイムメイカーがボールに多く触り、状況に応じて試合を組み立てていく事を思い浮かべる人もいらっしゃるかと思います。もちもんそれもゲームメイクの一つではありますがそれができるのはよっぽどそのゲームメイカーが優秀でなければ出来ないでしょうし、そのゲームメイカーがマンマークに着かれ、ボールに触れない状況であったならば、ゲームメイクは出来なくなってしまいます。

私の考えでは、ゲームメイクは11人全員で行うのが強いチームの試合の運び方だと思います。11人全員がチームの方針に乗っ取って行動する事で、1人の突出した選手に頼る事なく試合を進める事が出来るでしょう。その方針を伝えるのが監督の役目です。監督が11人の選手がどの様に行動し、試合を進めるのかを明確に伝えなければならないのです。

そのため、監督には論理的に選手に役割を伝える能力が必要です。将棋で例えるならば、駒の動かし方を選手に伝えるのです。選手の能力が金、銀、飛車、角などの大駒くらいあったとしても、駒の動かし方が下手ならば、十分に機能することはないでしょう。名人の打つ将棋は素人を相手にすると歩と王将だけでも勝ってしまいます。駒の強さだけでは将棋は勝てないと言うことを改めて教えてくれています。

サッカーと将棋は似通った部分がたくさんあります。将棋の例の様にチームの方針、従ってゲームメイクと言うのは選手の能力以上に大事なものです。逆に選手はいくら能力が高くても、監督やチームの方針通りに動く事が出来なければ、足手まといと言う事になるでしょう。

最も良いのが才能ある選手達がチームのために動く。チームの戦術を達成するために1人の選手が責任感を持って働く。これが最も強いチームの定義だと思います。そのために監督は具体的な方針を選手に落とし込まなければなりません。

では具体的な方針を選手達にどの様に伝えれば良いのでしょうか。一つでも例があれば分かりやすいと思いますので、今回は私が一つ例をご紹介させて頂ければと思います。

サッカーはステップ事にすべき行動が変わる

まずゲームメイクを行うにテーマと構成を考えなくてはなりません。テーマにつきましてはチームとしてどの様なサッカーをするのかです。ボールを保持するのか、しないのか、蹴るサッカーなのか、などの大まかな方向性です。そして、構成についてはステップ1〜nまでとし、各ステップ事にチーム内でどの様に行動するのかやるべき事を細分化しましょう。

まず私のゲームメイクのやり方として、ボールを保持し、相手をコントロールする事です。これがテーマに当たります。このテーマに基づいてどの様にゲームを組み立ていくかを考えなければなりません。

それをステップ事にご紹介致します。

ステップ1 リズム作り

まずステップ1ですがリズム作りです。

その方法は

  • ワンタッチツータッチの少ないタッチでパスを素早く回し続ける事
  • スペース、ギャップが生まれたら前を向く
  • 数的優位を作り続ける

これの繰り返しになります。

まず、少ないタッチでパスを回し続ける理由は、リズム作りです。リズムを作る事で、チームに攻撃の機会を多く与えるのが目的です。

また、相手のプレスの強度を下げることも同時に目的とします。ボールを受けて直ぐ次の選手にパスを出さないと、相手ディフェンスは次のパスコースを読みやすくなります。相手に考える暇を与えないくらいのテンポでパスを回すことで、プレッシャーをかけられる頻度を減らしましょう。そうなれば、自チームは余裕が生まれ、攻撃のクオリティをあげる事ができます。

もし相手ががむしゃらにプレッシャーを掛け続けたならば、ギャップや裏へのスペースが生まれます。前を向いたり、裏への飛び出しを意識しましょう。必ずチャンスになります。

パスを回すに当たっての注意点は引きつきてからのパスをあまりしない方が良いと言う事です。引き付けてからのパスは確かにパスの受け手がフリーでプレーできるメリットがありますが、同時にリターンパスが出来なくなってしまうデメリットがあります。リターンパスが出来ないと言うことは、ダイレクトプレーが減る且つ、パスコースを一つ失ってしまうと言うデメリットがあります。自分がフリーな時ほどワンタッチでプレーする事により、より流麗なパス回しをする事ができるのです。

少ないタッチでパスを回すに当たってポジショニングも意識しなければなりません。テンポ良くパスを回し続けるポジショニングのポイントは距離感と角度になります。

距離間で意識するのは、少ないタッチでパスを回しやすい距離間を維持する事です。距離間が遠すぎるとパスを受けた選手が孤立してしまいますので、注意が必要です。距離間に関しては

距離間1 距離間で試合を作ろう

距離間2 近距離で受ける 素早いリズムを作ろう

距離間3 中近距離で受ける 素早いゲームメイクと距離間を使い分けよう

距離間4 中遠距離で受ける ディフェンスの意識を自分から遠ざけよう

距離間5 遠距離で受ける 相手と距離を取ろう

をご参照下さい。

角度で意識するのは、相手の動きです。角度をつける事により、プレッシャーに行きづらくするのが目的です。人間は鋭角に走る際に必ず、ブレーキを掛けなければならないので、次のパスの受け手へのプレッシャーを遅らす事ができます。

また視野の確保もしやすくなるので、ボールロストのデメリットを減らす事ができます。角度につきましては

角度1 角度がもたらす意味

角度2 縦でボールを受ける

角度3 横でボールを受ける

角度4 バックパスでやり直そう

角度5 斜めで受けて三角形を作ろう

角度(段差)を付けた三角形を形成しパスを回す

をご参照下さい。

これらを用いて相手のプレッシャーを剥がし、リズムを作っていきます。

リズム作りでもう一つ重要なのが、多くの相手ディフェンスに影響を与える、即ちディフェンスを動かすと言う事です。そのためには前を向く、または複数のディフェンスを相手にすると言う事です。

そこで必要になるのが、ギャップで受ける作業です。

パスを素早く回す際に相手ディフェンスが過度にプレッシャーを掛け続けたならばギャップを生んでしまいます。その出来たギャップでパスをもらい前を向きましょう。

ギャップにつきましては

ギャップ1 ギャップで受ける理由

ギャップ2 三角形の外心で受ける

ギャップ3 等間隔で距離を取った位置

ギャップ4 ディフェンスのライン上で受ける

をご参照下さい。

そして数的優位を作り続けるですが、常に数的優位を数的優位を作る事で、パスコースを増やしていきます。パスコースが増える事によって相手ディフェンスは次のパスの行き先が絞りづらくなります。数的優位を作る事でプレスの強度を下げる事に繋がるでしょう。

ステップ1のリズム作りで大事なのはワンタッチツータッチの少ないタッチでパスを素早く回し続ける事。スペース、ギャップが生まれたら前を向くを続ける事で、相手にボールを奪えない状況を作り続ける事が重要になります。

ボールを奪えない状況が続けば相手はプレッシャーを止め、陣形を整え、引いたディフェンスに切り替えますので、ここまで出来たらステップ1は完了です。

また、ステップ1はビルドアップの部分になるので、ビルドアップにつきましては

ビルドアップ1 ボランチ(中盤)のスタート位置

ビルドアップ2 中盤が受けた後と前線の位置 ワントップ

ビルドアップ3 中盤と前線の動き 2トップ

をご参照下さい。

ステップ2 崩すための準備

続いてステップ2です。

ステップ1では数的優位を作り、パスを素早く回し、ギャップにて前を向く事により、リズムを生み出しました。その結果、相手ディフェンスのプレスを剥がす事に成功するでしょう。

ですが、相手ディフェンスが後方に引いて陣形を整える様にシフトチェンジするため、崩すための準備をしなければなりません。そこでステップ2です。

ステップ2では崩すための準備をしなければならないですが、目的は相手の中盤を引きずりだす事です。

相手のディフェンスは裏のスペースを最もケアするのでこの段階で裏にボールを蹴ってもゴールに直結する可能性は低いでしょう。

もし、相手のディフェンスが無防備であると感じたらスルーパスを狙うのが良いと思います。ルーパスに関しては

スルーパスのコツ 理解すれば難しくない!

をご覧ください。

では本題の「相手の中盤を引きずり出す」ですが、目的はバイタルエリアまたは中盤とディフェンスライン間への進入です。

バイタルエリアはゴールへ繋がる危険なエリアなので工夫をしなければ進入は難しいです。進入を試みるに当たりステップ2では次の様な事を意識します。

  • リズムの変化
  • 数的優位の確保

まず陣形を整えている相手を崩すのは至難の業です。何か工夫をしなければなりません。

ここで、1つ狙いどころになるのが、相手の中盤の選手を前へ引っ張り出す事です。前へ引っ張り出すに当たり、やるべきことはパス回しのリズムの変化です。

ステップ1では少ないタッチでのパス回しをし、相手のプレッシャーを受けない様な工夫をしましたが、ステップ2ではパス回しの速度を少し落とす場面を作ります。言い換えるとタッチ数を増やしながらパスを回していきます。

ベースとなるスピードはステップ1時のスピードで良いのだが、時々ドリブルを挟みながら、パスを回す事により、相手にボールを奪えるかもしれない場面を作ります。餌を撒く様な感覚ですね。その餌に相手が食い付くと数的優位を作っていますので速いパス回しでいなしバイタルエリアへの進入を図る事ができます。

また、ボールの受け方も工夫が必要になります。ステップ1では相手から離れる様なポジショニングを取り、パスをもらい、リズムを作っていきますが、ステップ2ではあえて狭いギャップに入りパスを受ける事で相手を食いつきやすくすることも推奨します。狭い空間は相手もボール奪取を狙いやすい場所になるので、中盤を引っ張り出すのに適しています。

相手を引っ張り出してバイタルエリアへの進入が可能になれば一気にスピードを上げましょう。

シュートに持っていくまで、もうあと一工夫です。

ステップ2で必要になる知識と技術として

グアルディオラのバルセロナのポゼッションサッカー 10-11

余裕を持ったドリブルの仕方

角度(段差)を付けた三角形を形成しパスを回す

があります。ご覧頂けたらより理解が深まると思います。

以上の様な方法で相手ディフェンスと中盤のライン間を攻略していきます。攻略ができたらステップ2は完了になります。

もし、中盤が攻略できない場合は、引っ張り出すディフェンスの対象を変更します。言い換えると攻略の場所を変えていきます。中央がダメならサイドを攻略していきましょう。ダーゲットにするのは相手のサイドバックです。サイドハーフ及びウイングの選手が中に絞ってボールを受けます。通常これらの選手をみるのは相手のサイドバックになりますので、ウイングが中に絞ればプレッシャーに行くのはサイドバックです。

サイドバックがウイングについて行けば、裏のスペースが発生しますので、そのスペースを攻撃の起点にしましょう。

もしついて来なければそのまま前を向けばいいだけの事です。

ステップ2の段階では攻略できそうな場所を見極めるのが最も重要な作業になるでしょう。

ステップ3 崩し

続いてはステップ3になります。

ここまで来たら残りは崩しのみになります。個人的にここがサッカーで一番楽しい部分になると思います。

シュートを打てるゴール前になるため相手ディフェンスがは最も警戒し守って来ます。つまり崩しを行いゴールを奪うには一工夫必要になるのです。その一工夫をファンタジスタと呼ばれる選手達がドリブルで仕掛けたりし打開する場面も多岐に見られます。

しかし、個人的にはパスワークで相手を崩していこうと考えます。(私がドリブルで抜くのがあまり得意ではないので笑)

ワンツー

崩しで一番有効的なパスワークはワンツーです。ワンツーはツーの部分でスペースにボールを送りディフェンスを置き去りにするのが一般的です。従ってスペースのないところでは難易度が格段に上がります。

しかし、狭いスペースこそワンツーを使うメリットがあるのです。それは

  • ゴール前において相手ディフェンスは陣形を整えているため、足を止めている(少なくとも全速力では走っていない)従って、ワンツーにて裏へ走り出している選手を捕まえるのは難しい
  • ディフェンスは密集しているのでマークの受け渡しが曖昧になり、ボールウォッチャーになりやすい(ワンツーのワンの部分に注目してしまう)
  • ツーで受けた選手はスピードに乗った状態でシュートを打て

と行った様なメリットがあります。

ゴール前のワンツーに関しては、寸分のズレが成功から遠ざけるため、その場のアイディアというよりも事前にどのワンツーを使用するのかを知っておいた方が良いです。

従って色々なパターンのワンツーを事前にインプットしこの場面ではどのワンツーを使おうかという様な状態で試合を行うのが望ましいです。もし、事前にあらゆるワンツーを把握しておけば、この場面ではワンツーは無理だと判断し別の選択をすることもできるのです。事前準備は非常に大事です。

ワンツーに関してはまた改めて記述しようと思いすが、

ペップ・グアルディオラの戦術 11-12

の最後の方にワンツーで崩している動画を載せております。是非参考にしてみてください。

3人目の飛び出し

ゴール前になると、相手ディフェンスはより注力して、ボールの動きを追っていきます。なぜならフリーでシュートを打たれるのを最も避けるため、ボールホルダーに対して一定の距離間を保とうとするからです。

従って、後ろや外から飛び出してくる3人目の動きに対しては視野の確保ができていないと対応するのは、ディフェンスにとっては非常に困難な状況になります。

言い換えるとゴールに直結しやすい状況というわけです。仮に3人目の飛び出しにディフェンスが対応しようならば、そのディフェンスが元々対応していた味方の選手がフリーになります。その選手にパスが通れば、シュートを打つことも可能になるかもしれません。

どちらにパスが通るにしろ、引いた相手に対しては3人目の飛び出しは、ゴール前での崩しのきっかけになるので、攻撃のバリュエーションの1つにしていきましょう。

この動きが得意な選手は、セスクやイニエスタといった選手達です。ゴール前の彼らの動きを見てみると良いでしょう。

3人目の動きではないですが、ミュラーの動きは崩しに関して大変参考になります。ミュラーにつきましては、以前記述致しましたので、下記にリンクを貼っておきます。

ミュラー(muller)の動き バイエルンミュンヘンの攻撃パターン

引用:[https://www.youtube.com/watch?v=M5OME12smIY]

崩しに関して動画を載せておきます。参考にして見て下さい。

まとめ

以上のことから、シュートまでの流れを一通りご説明させて頂きました。あくまで机上の空論にすぎませんが、チーム内でゴールまでの流れを共有する為にもこの様にステップ事に落とし込みをするのは非常に大事なことです。

連携のズレが少なくなったりするので、無駄なパスミスの減少にも繋がります。今回私が記述させて頂いたのは戦術の氷山の一角に過ぎません。ましてや攻撃しか記述をしておりません。

選手の特徴を中心に活かすのか、監督の方針を中心にチーム作りをするのかで大きく戦術も異なります。是非最善の方法を見つけて頂きたいと私は思います。

今回はこの辺りにさせて頂きます。失礼致します。

トラップ理論

どうもこんにちはfootballpossessです。

今回はトラップやっていこうかなと思います。

突然ですが皆さんはサッカーにおいてなぜトラップをするのかと考えたことはありますか?普段サッカーをしている時にパスが来たら何気なくトラップをして次のプレーをしようとしている人は多いのではないでしょうか。

パスが来て、トラップし、ドリブルやパス、シュートをし、動き直します。個人のタスクとしては次に繋げたということで、一先ず合格点でしょう。

ですが少し考えてみて下さい下さい。この過程の中でトラップって本当に必要でしょうか。トラップをする事によって、その人自身は丁寧にタスクをこなしやすくなったかもしれませんが、次のパスを受けた人はどうでしょうか。また、ディフェンスのプレスはどうでしょうか。パスのリズムはどうなったでしょうか。

全体を俯瞰して見た場合、自分がトラップをしたことによって相手ディフェンスは次のパスコースが読みやすくなりプレスに行きやすくなりまってしまいます。また、パスのリズムや流れを止めてしまうデメリットがあるかいうところから、改めて考えて欲しいと思います。

極端な話ダイレクトで全てが出来るならば、トラップなんて必要無いわけです。何故ならダイレクトの方がリズムが早くディフェンスも対応しづらい訳ですから。

「いや、トラップしてからの方が確実に出来るメリットがありますよ」って言う意見がもしかしたらあるかもしれませんが、そんなの技術不足の言い訳でしかありません。周りを素早く見て、ダイレクトで出来る体勢を取り、ダイレクトでパスを出す練習をすれば良いだけの話です。

つまり何が言いたいのかと申しますと、トラップが必要な状況とタイミングで初めてトラップを使用するという選択になるということ。さらに細かく補足すると、トラップを学ぶためにはその状況とタイミングで必要になるトラップの方法を学びましょうということです。

技術一つとっても何のためにその技術が必要なのか、その技術は試合でどう生かされるのかを考えながら練習をしなければ試合で通用しないと言うことです。

前書きが長くなってしまいましたので本題に入りますが、それではどんな時にトラップが必要になるのでしょうか。それは

  • ターンをしたい時
  • どうしてもダイレクトでパスができない場合(パスが来たタイミングで近くに味方がいない)
  • 味方の動き直しのためにあえて、リズムをとめたい時(タメを作りたいとき)
  • ロングボールを受けた時(蹴りたい時も)
  • ゆっくりとゲームメイクしたい時
  • 相手を釣り出したい時
  • トラップで相手を振り切りたい時

この辺りがトラップが必要になる時ではないでしょうか。トラップを習得するにあたってこれらの状況に合わせた練習が必要になるということです。

私の意見ではこれらを見る上で、次にボールを蹴るためのトラップというのは非合理的と言えます。ボールを蹴るためにトラップを自分の少し前に出したりしますが、その間にボールを奪われるリスクを増やしてしまうだけです。

トラップはボールを落ち着かせるためにまずは自分の懐に収めましょう。懐に収めたのちに次のプレーに移れば良いのです。

トラップの方法につきましては別の回でやろうかなと思います。

長くなりそうなので今回はこの辺りにしようと思います。失礼致します。

強い!速い!読まれない!インサイドキックが格段に上達する方法

どうも皆さんこんにちは。footballpossessです。

今回はインサイドキックやっていこうと思います。

インサイドキックについては色々な意見が散見されると思います。指導者によって教え方がそれぞれで、ネットや動画サイトでも様々な意見が飛び交っており、困惑されている方も多いと思います。

それぞれ理念があり、工夫がありと各々やりやすいやり方があると思いますので私は一概にどれが正しいとは申しませんが、インサイドキックを学ぶ上で一度立ち返って考えて頂きたいことがあります。

それは、『そのインサイドパスは試合をする上で弊害になっていませんか?』ってことです。

「弊害って何?」って思うかもしれませんので、ご説明しますと

  • 次に動き直すに動きずらくないか
  • 相手に読まれることなくパスを出せているのか
  • リターンを受けても対応できるのか
  • 試合のリズムを崩していないか

などが上げられるかと思います。

サッカーは相手がいるスポーツです。相手を欺かなければなりませんし、相手より速く質の良い動きをしなければなりません。決して綺麗な球筋を競うスポーツではありません。

正直に申しますと、上記の事象が満たせていればパスを出すに当たって、別にインサイドキックではなくても良いということです。速くて、相手に読まれなくて、ゲームメイクができるのならば、ボールを蹴る場所はつま先だろうが、かかとだろうが、何だって良いということです。

バスケットボールの試合を見たことがある人は少し思い出して頂きたいのですが(見たことがない人は一度ご覧になっても良いかもしれません)、パス回しをする際に次のパスをする方に向いて「よしパスを出しますよ」と言わんばかりに丁寧に出している人はいるでしょうか?

まずいないと思います。何でいないかというと、パスコースが読まれプレッシャーがかかってしまうのを防いだり、相手の予想を外す事によってゴールへ直結させたりするからです。特にバスケの場合はボールを蹴るではなく、投げる、放るの行為になりますので、パススピードや距離はサッカーに比べ劣ります。また、人数も少なく、コートも狭いのでパスカットは失点へ直結しやすいので、よりシビアに工夫してパスを回さなければならないわけです。

バスケットボールで例を出しましたが、これはサッカーも同じで、パスを出す際に一つ一つ相手を意識して出さなければならないという事です。はっきり申しますと相手に読まれるご丁寧なキックは相手がいるスポーツにとっては足手まといでしかないという事です。

このように、インサイドキックを学ぶ上では試合で活用できるインサイドキックを学ぶ必要があるという事です。

ではインサイドキックを学ぶ必要はないんじゃないかと感じる方もいるかと思いますが、強くて速いパスを出すに当たってインサイドキックが一番有効だから我々はインサイドキックを使うのです。

つまり、

  • 次に動き直すに動きずらくないか
  • 相手に読まれることなくパスを出せているのか
  • リターンを受けても対応できるのか
  • 試合のリズムを崩していないか

を満たすインサイドキックを学ばなければならないという事です。

そんな蹴り方あるのと思われるかと思いますが、これがあるのです。

蹴球計画さんが記載している正しいインサイドキックの表裏という記事があります。こちらに詳しく書かれているので是非ご覧下さい。

 http://c60.blog.shinobi.jp/Category/18/ 

どのような内容かと簡単に要約すると、身体の遠心力を使い、足を回すように蹴る事で、次に動き直しやすくなり、相手に読まれづらくなるというものです。

上の画像をご覧下さい。

わかりますでしょうか。軸足を中心に蹴り足を回すようにしてボールを捉えていおります。

このようなキックをする事で、蹴った足でそのまま着地し次の一歩目の軸足になり、走り出すことができます。

パター型といわれる、足の面を並行にした蹴り方だと、蹴った足が着地するときは、横を向いてしまいますので、次の一歩に繋がらないデメリットがあります。

しかし、このような蹴球計画さんの言葉を借りるならば表のインサイドキックは蹴った足が着地するときの向きは前を向いていますので、次の一歩に比較的速く進むことが出来るメリットがあるということです。

ポイントはボールを押し出すのではなく、遠心力を使って当てるということです。少し感覚的にお話しすると、ボールを蹴るのにエネルギーを使わないという言い方をさせて頂きます。自然な身体の動きに身を任せてボールを当てに行くという感覚で蹴れると、身体の力が抜け、綺麗なパスが蹴れるようになります。

この蹴り方のもう一つの特徴は、身体の内側にボールが進んでいくという事です。相手ディフェンスと正対している時にこのキックをすると、相手のディフェンスはボールが正面に飛んで来るものだと思っていたのが、飛んでこないため、パスカットがしづらいという事です。普段何気なく使っているインサイドキック一つで相手を欺くことができます。

また、パスの受け手の視点で考えると、ディフェンスが予想していない場所にボールが飛んできるので、次のプレーがしやすい状況が出来ているという点もメリットの一つになります。

次のプレーを意識したキックにこれほど適した蹴り方はないと思われます。当時スペイン全盛期のレギュラー陣はみんなこの蹴り方をしていますのであれほど流麗にパスを繋ぐことができたのです。

補足

さてここからは私のオリジナルの部分になるのですが、インサイドキックをするに当たってのコツをお伝えできればと思います。

ボールを当てる場所

インサイドキックを伝えるに当たっていろいろな意見があるかと思いますが、私が思うに最も適した箇所をお伝えします。

参考:https://www.sapporo-sports-clinic.jp/disease/296/

外脛骨と呼ばれる部分にボールを当てます。ここはインサイドで一番硬い場所になりますので、少しの力でボールが飛んでいきます。ボールに当てるだけの意識で飛んでいきます。身体に余計な力を入れずに蹴ることができますので、動き直しをするに当たって非常に適した場所になります。

引用:https://www.yoshino-seikei.jp/ostibialeext..html

場所でいうと矢印の部分になるのですが、くるぶしの下から少し足の指の方に進んだ場所になります。自分の足を触りながら確かめてみてください。少し出っ張った箇所があると思いますのですぐにわかるかと思います。(人によって出っ張り方が違うらしい)(ちなみにここが出っ張りすぎている人は捻挫しやすいそうです。僕は出っ張りすぎています。泣)

この場所に当てるために意識したいポイントは蹴る足の指をあげることです。指をあげることで、インパクト時に外脛骨の部分に力が集中しますので、より強くて速い球が蹴れるようになります。

ポイント

  • 外脛骨にボールを当てる(一番硬い場所なので蹴るのに力を使わなくて済む)
  • 蹴る足の指をあげる意識(インパクト時に外脛骨の部分に力が集中する)

軸足の膝の使い方

もう一つ私がお伝えしたいのが、軸足の膝の使い方です。

結論から言うと、ボールが蹴り足に当たる前に、軸足側の膝を少し落とすことです。膝が落ちるエネルギーをボールに伝えることで、ボールにより強いエネルギを伝えることができます。

ただ、膝を落とすのはほんの少しで大丈夫です。どれくらいかと言うと、軸足を踏み込むときに軽く身体が沈むかと思いますのですのくらいの沈みで大丈夫です。もっと力を伝えたい人は深く沈めば良いのですが、やりすぎると、次の1歩への弊害になってしますので、私は軽く沈む程度を推奨します。

このように当てる場所と膝の力、身体の遠心力を使うことで、私はインサイドキックをするに当たってほとんど力を使っていません。もはや蹴っていないくらいの感覚で強いボールが蹴れます。インサイドキックに悩んでいる方、改善を試みたい方、新しく学びたい方は是非やって見て下さい。必ず試合に役立つ良いキックになりますよ。

今回はこの辺りにさせて頂きます。それでは失礼致します。

ペップ・グアルディオラの戦術 11-12

どうも皆さんこんにちは。footballpossessです。

今回もペップバルサのポゼッションサッカーの戦術やっていこうかなと思います。

前回、2010-11シーズンのバルサの解説を致しました。ペップバルサのポゼッションはスピードアップを図るためのメリハリをつけるためだとご説明致しました。

メリハリの分岐になるのがバイタルエリアであり、バイタルエリアにスペースをつける為に中盤を崩すことに専念しました。中盤を崩したのち、スピードアップを図るのですが、スピードが上がり、ディフェンスラインが崩れたところにラストパスでゴールに迫るのがバルサの攻撃の肝でした。

この時のバルサを止められるチームはおらず、史上最高のチームだと言われるほどになりました。

史上最高といわれるほどのチームなので当然対策を練られるわけですが、この当時のバルサへの対抗手段はこれといった対応方法はありませんでしたが、グアルディオラは慢心することなくさらなる進化を求めました。

細部へのこだわりを見せた11−12シーズン

盤石の体制で迎えた2011−12シーズンでしたが、グアルディオラはさらなる進化が必要だと考えていました。対戦相手にバルサの狙いどころを徹底的に研究されるようになったのです。

バルサの狙いどころは、バイタルエリア及び、裏のスペースです。しかし、10−11シーズンにメッシの0トップシステムで中盤を攻略されていましたので、この対応策では不十分だったのです。

ならばということで、スペースそのものを封じれば良いというのが、暫定の解でありました。スペースを全て封じることはできないので、スペースに入って来た瞬間に潰しにかかるというのが、策でした。

バルサのサッカーはスペースを使い、ギャップに入って敵陣を崩すサッカーなので、スペースがないのは痛手でした。

そこで、グアルディオラがとった策は、ディフェンスのライン上で受けさせることでした。ディフェンスのライン上ならば、スペースは関係ありませんし、よりフリーで受けることができます。

ディフェンスのライン上につきましては、

ギャップ4 ディフェンスのライン上で受ける

をご覧下さい。

パス交換において、スペースで受けるという概念に囚われず、ディフェンスのライン上でやりとりをしたことで、選択肢がスペースに比べ大きく広がりました。例えば、三角形の場合三角形の中にできるスペースは1つですが、ライン上、つまり辺は3つあるので、単純に選択肢が3倍になったというわけです。

攻撃側のバルサもどの辺上で受けるのかを見極めるのは少々骨の折れる作業ですが、ポジショニングの上手な彼らは難なくこなすことができました。

敵側は、3倍に増えた選択肢に対応することはできず、バルサのポゼッション率はどんどん上がり、支配率70%を超える試合は頻繁にありました。

また、スペースを捨てたわけではなく、ライン上で受ける事により、フリーならば、ドリブルでスペースに進入することができます。ライン上からスペースへ、スペースからライン上への切り替えが功を奏し、この当時のバルサ1強時代は健在でした。

このようなやり方が顕著に出たのが、リーガ第6節のVSアトレティコマドリードを5−0で破った試合でした。

バルサは3バックのシステムを取り、ボールポゼッションを高め、アトレティコにほとんどチャンスを与えずに勝利しました。アトレティコもスペースを与えないようにコンパクトに守備陣形をたもっていました。しかし、ディフェンスのライン上間でのパス交換をすると、スペースが空き、相手スペースにパスを出し、スピードアップを図るというように、バルサのやりたい放題の試合展開でした。

スペースだけではなく、辺という細部に拘ったことで、選択肢が増え、更なる進化を遂げた1戦だったと言えるでしょう。

3-7-0システム

2011年のクラブワールドカップでバルセロナはサントスと対戦しました。ネイマールやガンソ等の個の能力の高さを見せていたサントスと、組織力で圧倒的なポゼッションサッカーを魅せるバルセロナ、どちらが頂上決戦を制するのかと注目の一戦になりました。しかし、結果は4ー0とバルサが圧勝しました。何より得点以上にサッカーの内容に差が出ていました。サッカーはここまで進化したのかと言わんばかりのクオリティの高さを魅せてバルセロナは世界一のチームになりました。

この試合、バルセロナは3-7-0のフォーメーションを組み、フォワードのいないシステムを起用しました。ビジャがこの大会で怪我をしたのもありますが、普段バルセロナはウイングにペドロやサンチェスの様なフォワードの選手を起用しますが、この試合でウイングはアウベスとチアゴが担当しました。

中盤の選手をより多く起用した一戦は予想以上の成果がありました。敵のいない箇所でのワンタッチパスが増え、素早くボールを動かし、角度を変えることで、敵の狙いどころが全く定まらない状況を作り、あっという間に逆サイドに展開しゴールに迫り、得点をする。バルセロナは殆どサントスに仕事をさせること無く勝利を収めました。

この試合のポイントはダイレクトでできるところは出来るだけダイレクトでパスを出していたところだと思います。

後ろにボールを戻した時に本来ならば、トラップをする余裕もあり、再度組み立てというようにやり直しを図りますが、ワンタッチで角度を変えるパスを行うことで、敵にプレッシャーに行く時間すら与えないという印象でした。

一見遊びのパスで意味のないようなワンタッチのパス交換も相手にプレッシャーをかけさせないことで、リズムが生まれボールを奪うのは不可能な状態を作っていたのです。

そのために中盤の人数を増やしたのだと納得しました。バルサのサッカーはミッドフィルダーのサッカーとはよく言ったもので、この試合はその言葉を体現するような一戦でした。

CLチェルシー戦に見るサッカーの未来

このシーズンCLの優勝候補は圧倒的にバルセロナでした。しかしそのバルサを破ったのが、チェルシーでした。1stレグではチェルシーが1-0と先制したため2ndレグではバルサは2点差以上の勝利が勝ち抜けの条件となりました。

チェルシーの取った策は明白でゴール前に5-4のディフェンスラインを作り、ディフェンスの裏、バイタルエリアのスペースを全く与えないという策でした。前線にはドログバ1人を残してロングカウンターを狙うというものでした。

試合の展開は攻めるバルサ、守るチェルシーという構図が永遠と続きました。ブロックを組むチェルシーディフェンスにスペースは殆ど生まれない状況でしたが、この試合の面白いところはバルサが極限の狭いスペースを掻い潜りシュートまで持っていくというところでした。

引用:[https://www.youtube.com/watch?v=S9KXiuSt1Wo&t=180s]

掻い潜るためのポイントはワンツーです。ゴールにはなりませんでしたが、メッシとセスクでワンツーをし、シュートまで持っていきました。動画2分13秒〜

また、セスクからメッシへのワンツーがPKを得ることが出来ました。動画6分55秒〜

どちらもゴールにはなりませんでしたが、ガチガチに守るチェルシーディフェンスをバルサの哲学を持って崩した瞬間でした。

究極の技術と判断があれば、どんなに強固なディフェンスも崩すことができると思わせるような一戦でサッカーの未来が詰まっているような気がしました。ペップのサッカー哲学とこの当時のチームの選手があってこそのサッカーですので、どのチームも出来るわけではありませんが、今後技術を極めたチームがこのようなサッカーが出来ることを楽しみにしています。

今回はこの辺りにさせて頂きます。失礼致します。

グアルディオラのバルセロナのポゼッションサッカー 10-11

どうも皆さんこんにちは。footballpossessです。

今回もペップ・グアルディオラのポゼッションサッカーについてやっていこうと思います。

前回のペップ・グアルディオラ就任時のポゼッションサッカーの続きになります。

ペップのポゼッションサッカーはギャップで受けることで、ゾーンディフェンスを無力化したというのが導入部分でした。あくまで、ゴールを奪うための過程でパスを回しているのであり、決してボール保持だけを目的としたパス回しを行なっているのではないというのが、前回にあらすじです。

ペップといえばボールポゼッションのイメージですが、以前ペップの言葉の中で、「ゴールを奪えないようなボールポゼッションならば私はカウンターを好む」みたいなことを言っていました。

あくまで試合を優位に進めるための手段の一つだということです。

ではペップのポゼッションにはどのような狙いがあったのでしょうか。相手の対策を踏まえて見ていきましょう。

ペップ就任時のバルサのパス回しはくどいようですが、ギャップに入ることだとご説明致しました。

ペップのバルサは2008-09シーズンには6冠を達成したチームですので、当然相手は対策を練ってきます。

どのような対策を取ってきたかというと、スペースを与えないようにディフェンスの陣形をコンパクトにすることでした。特に攻撃においての危険エリアであるバイタルエリアのスペースをコンパクトにすることで、前線の選手にフリーで前を向かせないよう陣形を整えるチームが増えました。

バルサにとってのバイタルエリアはスピードアップを図る場所でしたので、このエリアにスペースが無いのは、悩ましい問題でした。スピードに変化を加えなければ、ゴールを奪うのは難しいからです。裏に蹴るだけの攻撃では、単調になり、小柄な選手が多いバルサには不利でした。ペップバルサとしてはどうしても、スピードアップが出来るエリアが欲しかったのです。

メッシの0トップシステムの理由

上記の問題を解決するために、取った策はメッシの0トップシステムでした。ペップ就任時からメッシの0トップを使用している試合はありましたが、本格的に威力を発揮したのはこのシーズンでしょう。

ではなぜメッシの0トップシステムが解決に繋がったのか。

ペップの目的はバイタルエリアを広げるために、相手の中盤を釣り出そうと考えました。つまり中盤を制圧しようとしました。そのために必要なのが中盤で数的優位を作ることであり、メッシを中盤で起用した真の理由です。

数的優位さえ作れれば、バルサの中盤はボールロストをせずにパスを回せる技術がありますので、中盤を崩せると考えたのでしょう。また中盤であれば、デフェンスラインを崩すよりも比較的容易に崩すことができます。

事実その采配は大成功し、メッシ、イニエスタ、シャビでワンツーなどで中盤のデフェンスを剥がし、バイタルエリアに侵入します。

3人の内の誰ががバイタルエリアに侵入したら、他の2人の内の1人が全速力で前へ走り出し、もう1人が後ろからカバーを踏まえたパスコースを作りつつ、走り出します。

つまり中盤を突破した段階でスピードアップが可能な状態を作り出したわけです。スピードアップが可能であれば後は味方のデフェンスと中盤を中心にパスを回し無駄なボールロストを減らしていきます。そしてチャンスがあれば中盤で崩し、スピードアップを図るというわけです。スピードアップした後はウイングや上がって来た中盤の選手にラストパスを送り、ゴールに迫ります。

このボール回しの緩急の変化に相手は付いていくことが出来ず、バルサは次々にチャンスを作り出すことに成功しました。

さらにメッシがスピードに乗ってバイタルエリアに侵入した際はシュートやドリブル突破でデフェンスラインを崩すことも可能です。攻撃により迫力が増すというわけです。

しかし相手もさらに対策を練り、中盤の人数を増やした場合は、バルサは3-4-3の形を取ります。右サイドバックのダニエウアウベスをウイングの位置に張らせ、右のウイングにいた、ペドロまたはビジャが中盤からパスを受けやすくするように中に入ってきます。

システム上は3-4-3ですが、ボールポゼッション中は3-5-2のようなポジショニングです。

この方法ならば、仮にメッシ、イニエスタ、シャビにマンツーマンでマークにつかれても中盤は5対3で2枚も数的優位が疲れますので、スピードアップの弊害は無くなります。

もし相手のセンターバックがマンツーマンにつけば、ワイドに張っている、ダニエウアウベス 、ビジャ、ペドロの裏抜けの餌食になります。

このようにしてバルサは攻撃のスイッチの変化を作ったということです。

前線からのハイプレスによるショートカウンター

バルサのもう一つの攻撃パターンとして実はショートカウンターがありました。ペップバルサの攻撃パターンとしてはあまりイメージはないかもしれませんが、ショートカウンターからのシュートというパターンもしばしば散見されております。

それを可能にしているのが前線からのハイプレスです。相手がボールを持った際にパスコースを切りながら全速力でプレッシャーをかけます。パスコースが限定されるので、セカンドデフェンスは限定されたパスの出どころに向かって全速力ででプレッシャーに行きます。これをボールが奪えるまで続けます。

例え相手のボールホルダーがセンターバックだろうが、キーパーだろうが続けます。パスカットに成功したらショートカウンターというわけです。

ショートカウンターは相手の守備陣形が崩れた状態で攻撃できるので、スピードに乗りやすいため、ペップは取り入れております。当時、バルサよりボール保持の上手いチームはおりませんので、相手はたまらず、前線へクリアが精一杯でした。

バルサのデフェンスラインは数的優位を作り、余りのディフェンダーを作るのが鉄則です。つまりクリアされたボールにも全速力で対応することが可能というわけです。

しかし、6秒以上相手にボールを持たれた場合はプレスをやめます。なぜ6秒かというとこれは大体の目安で、相手がボールを奪ってから落ち着かせるには大体6秒くらいかかるからと言われているからです。

つまり、ボールが落ち着いてしまう前に回収しようというのがペップバルサのハイプレスのルールでした。6秒以上経ち、ボールが落ち着いたら、1度守備陣形を整え、ゾーンディフェンスにシフトチェンジします。しかし、大抵の相手はバルサのプレスを剥がすことが出来ずにボールを前に蹴って回収されていました。

唯一突破の兆しを見せていたのは、CLノックアウトラウンド1回戦のアーセナルだった気がします。彼らはパスでバルサのプレスをかわしていきましたが、それはバルサ側も同じことで、結局ボール保持の上手いバルサが次のステージに進むことになりました。

このようにしてバルサは素早くボールを回収しボール保持の時間を増やしていったわけです。

まとめ

ペップバルサのボールポゼッションは決してボール保持が目的ではなく、バイタルエリア以上のスペースでのスピードの変化が目的でした。

あくまで試合を優位に進める且つゴール奪うための下準備といったところでしょうか。

ポゼッション率が高ければ、相手のチャンスを奪っている可能性は高いですが、同時に自分たちのシュートチャンスを減らしている可能性もあります。

ペップのバルサが強かったのは緩いポゼッションのパスを見せられてからの素早いスピードアップに相手が対応できなかったからかもしれません。その攻撃のメリハリとルールが当時のバルサを支えたいような気がします。

今回はこの辺りにさせて頂きます。失礼致します。