強い!速い!読まれない!インサイドキックが格段に上達する方法

どうも皆さんこんにちは。footballpossessです。

今回はインサイドキックやっていこうと思います。

インサイドキックについては色々な意見が散見されると思います。指導者によって教え方がそれぞれで、ネットや動画サイトでも様々な意見が飛び交っており、困惑されている方も多いと思います。

それぞれ理念があり、工夫がありと各々やりやすいやり方があると思いますので私は一概にどれが正しいとは申しませんが、インサイドキックを学ぶ上で一度立ち返って考えて頂きたいことがあります。

それは、『そのインサイドパスは試合をする上で弊害になっていませんか?』ってことです。

「弊害って何?」って思うかもしれませんので、ご説明しますと

  • 次に動き直すに動きずらくないか
  • 相手に読まれることなくパスを出せているのか
  • リターンを受けても対応できるのか
  • 試合のリズムを崩していないか

などが上げられるかと思います。

サッカーは相手がいるスポーツです。相手を欺かなければなりませんし、相手より速く質の良い動きをしなければなりません。決して綺麗な球筋を競うスポーツではありません。

正直に申しますと、上記の事象が満たせていればパスを出すに当たって、別にインサイドキックではなくても良いということです。速くて、相手に読まれなくて、ゲームメイクができるのならば、ボールを蹴る場所はつま先だろうが、かかとだろうが、何だって良いということです。

バスケットボールの試合を見たことがある人は少し思い出して頂きたいのですが(見たことがない人は一度ご覧になっても良いかもしれません)、パス回しをする際に次のパスをする方に向いて「よしパスを出しますよ」と言わんばかりに丁寧に出している人はいるでしょうか?

まずいないと思います。何でいないかというと、パスコースが読まれプレッシャーがかかってしまうのを防いだり、相手の予想を外す事によってゴールへ直結させたりするからです。特にバスケの場合はボールを蹴るではなく、投げる、放るの行為になりますので、パススピードや距離はサッカーに比べ劣ります。また、人数も少なく、コートも狭いのでパスカットは失点へ直結しやすいので、よりシビアに工夫してパスを回さなければならないわけです。

バスケットボールで例を出しましたが、これはサッカーも同じで、パスを出す際に一つ一つ相手を意識して出さなければならないという事です。はっきり申しますと相手に読まれるご丁寧なキックは相手がいるスポーツにとっては足手まといでしかないという事です。

このように、インサイドキックを学ぶ上では試合で活用できるインサイドキックを学ぶ必要があるという事です。

ではインサイドキックを学ぶ必要はないんじゃないかと感じる方もいるかと思いますが、強くて速いパスを出すに当たってインサイドキックが一番有効だから我々はインサイドキックを使うのです。

つまり、

  • 次に動き直すに動きずらくないか
  • 相手に読まれることなくパスを出せているのか
  • リターンを受けても対応できるのか
  • 試合のリズムを崩していないか

を満たすインサイドキックを学ばなければならないという事です。

そんな蹴り方あるのと思われるかと思いますが、これがあるのです。

蹴球計画さんが記載している正しいインサイドキックの表裏という記事があります。こちらに詳しく書かれているので是非ご覧下さい。

 http://c60.blog.shinobi.jp/Category/18/ 

どのような内容かと簡単に要約すると、身体の遠心力を使い、足を回すように蹴る事で、次に動き直しやすくなり、相手に読まれづらくなるというものです。

上の画像をご覧下さい。

わかりますでしょうか。軸足を中心に蹴り足を回すようにしてボールを捉えていおります。

このようなキックをする事で、蹴った足でそのまま着地し次の一歩目の軸足になり、走り出すことができます。

パター型といわれる、足の面を並行にした蹴り方だと、蹴った足が着地するときは、横を向いてしまいますので、次の一歩に繋がらないデメリットがあります。

しかし、このような蹴球計画さんの言葉を借りるならば表のインサイドキックは蹴った足が着地するときの向きは前を向いていますので、次の一歩に比較的速く進むことが出来るメリットがあるということです。

ポイントはボールを押し出すのではなく、遠心力を使って当てるということです。少し感覚的にお話しすると、ボールを蹴るのにエネルギーを使わないという言い方をさせて頂きます。自然な身体の動きに身を任せてボールを当てに行くという感覚で蹴れると、身体の力が抜け、綺麗なパスが蹴れるようになります。

この蹴り方のもう一つの特徴は、身体の内側にボールが進んでいくという事です。相手ディフェンスと正対している時にこのキックをすると、相手のディフェンスはボールが正面に飛んで来るものだと思っていたのが、飛んでこないため、パスカットがしづらいという事です。普段何気なく使っているインサイドキック一つで相手を欺くことができます。

また、パスの受け手の視点で考えると、ディフェンスが予想していない場所にボールが飛んできるので、次のプレーがしやすい状況が出来ているという点もメリットの一つになります。

次のプレーを意識したキックにこれほど適した蹴り方はないと思われます。当時スペイン全盛期のレギュラー陣はみんなこの蹴り方をしていますのであれほど流麗にパスを繋ぐことができたのです。

補足

さてここからは私のオリジナルの部分になるのですが、インサイドキックをするに当たってのコツをお伝えできればと思います。

ボールを当てる場所

インサイドキックを伝えるに当たっていろいろな意見があるかと思いますが、私が思うに最も適した箇所をお伝えします。

参考:https://www.sapporo-sports-clinic.jp/disease/296/

外脛骨と呼ばれる部分にボールを当てます。ここはインサイドで一番硬い場所になりますので、少しの力でボールが飛んでいきます。ボールに当てるだけの意識で飛んでいきます。身体に余計な力を入れずに蹴ることができますので、動き直しをするに当たって非常に適した場所になります。

引用:https://www.yoshino-seikei.jp/ostibialeext..html

場所でいうと矢印の部分になるのですが、くるぶしの下から少し足の指の方に進んだ場所になります。自分の足を触りながら確かめてみてください。少し出っ張った箇所があると思いますのですぐにわかるかと思います。(人によって出っ張り方が違うらしい)(ちなみにここが出っ張りすぎている人は捻挫しやすいそうです。僕は出っ張りすぎています。泣)

この場所に当てるために意識したいポイントは蹴る足の指をあげることです。指をあげることで、インパクト時に外脛骨の部分に力が集中しますので、より強くて速い球が蹴れるようになります。

ポイント

  • 外脛骨にボールを当てる(一番硬い場所なので蹴るのに力を使わなくて済む)
  • 蹴る足の指をあげる意識(インパクト時に外脛骨の部分に力が集中する)

軸足の膝の使い方

もう一つ私がお伝えしたいのが、軸足の膝の使い方です。

結論から言うと、ボールが蹴り足に当たる前に、軸足側の膝を少し落とすことです。膝が落ちるエネルギーをボールに伝えることで、ボールにより強いエネルギを伝えることができます。

ただ、膝を落とすのはほんの少しで大丈夫です。どれくらいかと言うと、軸足を踏み込むときに軽く身体が沈むかと思いますのですのくらいの沈みで大丈夫です。もっと力を伝えたい人は深く沈めば良いのですが、やりすぎると、次の1歩への弊害になってしますので、私は軽く沈む程度を推奨します。

このように当てる場所と膝の力、身体の遠心力を使うことで、私はインサイドキックをするに当たってほとんど力を使っていません。もはや蹴っていないくらいの感覚で強いボールが蹴れます。インサイドキックに悩んでいる方、改善を試みたい方、新しく学びたい方は是非やって見て下さい。必ず試合に役立つ良いキックになりますよ。

今回はこの辺りにさせて頂きます。それでは失礼致します。

コツが解れば誰でもできる!美しいスルーパスの方法

どうも皆さんこんにちは。footballpossessです。

今回はスルーパスやっていこうかなと思います。

早速ですが皆さん、練習をするに当たって、「今日の練習はスルーパスです」なんて言われた事ってありますでしょうか?

中にはある方もいらっしゃるでしょうが、スルーパスを集中的に練習する機会ってあまり無い様な気がします。

ですが、ゴールを奪うために当たって、スルーパス無しでシュートまで持っていくのってかなり難しいですよね。

従って、シュートに持っていく過程で、スルーパスは必ず必要な項目なのです。

しかし、毎日のトレーニングにあまり取り入れられないのはなぜでしょうか。

私が思うに、答えはスルーパスはセンスの要素が大きいからだと思います。

少し細かく噛み砕くと見えているか、数秒先のイメージができるかどうかなんですね。

見えるやイメージの様に行動で表せないものは、教え得る側も教えづらいんです。

「なるほど、センスの要素が大きいから、練習できないのか。納得。」

「じゃ、スルーパスはセンスある人に任せよう。」

と考えるのは早計です。

スルーパスにもコツがあります。そのコツを知っていれば正直誰でも通せます。

しっかりとしたロジックがあるのでご紹介致します。

理解をすれば誰にでも綺麗な美しいパスが通せるので是非覚えておきましょう。

2種類のスルーパス

まずスルーパスには大きく分けて2種類ある事を知りましょう。

それは、

  • ボールと味方で相手を挟む様な形のスルーパス
  • ボールと味方を相手ディフェンスが挟む様な形のスルーパス

の2種類です。順番に見ていきましょう。

ボールと味方で相手を挟む様な形のスルーパス

上の図の様に、ボールをディフェンスのライン上を通した時にボールと味方で相手ディフェンスを挟んだ形になっています。

この様に複数のディフェンスを挟んだ形も同様な形として考えます。どちらもディフェンスの背後から裏を取り、ボールを受けるのが特徴です。

ボールと味方を相手ディフェンスが挟む様な形のスルーパス

もう一つ目が、図の様に相手ディフェンスがボールと味方を挟む様な形です。相手の背後を取るのではなく、味方は拡がったスペースに向かって走り、ボールを受けるのが特徴です。

コツ

さて、2種類のパスがある事がわかったので、本題のコツに入ります。最初に2種類ある事を記述したのは見るところとイメージするところが少し違うからです。順番に見ていきましょう。

ボールと味方で相手を挟む様な形のスルーパス

まず大前提としてスルーパスが出せる条件は

  • 味方がパスを貰う準備が出来ているか
  • パスを出せるスペースがあるかどうか

この二つの条件が満たされていなければパスは通りません。

例えばパスを出した先にキーパーがいればいくら綺麗にディフェンスの間を通したとしてもそのままキーパーに取られてしまいます。

また、スペースがありパスがディフェンスの間をすり抜けたとしても、味方が準備出来ていなければ、そのまま、流れてしまいます。

この2つが満たされていなければ、パスを通すのは不可能です。

パスを出す前に、まず、この条件が満たされているかを確認しましょう。

次に何を見るかと言うと最後尾のディフェンスの位置と向きです。

①ディフェンスの位置

まずはディフェンスの位置ですが、最後尾のディフェンスが横並びになっていればパスを通す絶好のチャンスです。ディフェンスはチャレンジ&カバーの形、すなわち段差の付いている形が鉄則ですので、横並びの形はパスを通してくれと言っている様なものです。

カバーするディフェンスがいないので味方のスタートの動き出しの方が速ければ間違いなく通ります。

別の形を見て見ましょう。

最後尾が離れており、少し複雑な形ですが最後尾が横並びの状況であれば間違い無くパスが通ります。

ディフェンスの最後尾が並んでいる時は迷わず、スルーパスを選択しましょう。

②ディフェンスの向き

今度はディフェンスの向きを見ます。

結論から言うと最後尾のディフェンスがゴールを背にして前方を向いている状態です。たとえ横並びで無くてもパスは通ります。

なぜかと言うとパスが出て、ヨーイドンした時に、味方は走り出している状態ですが、ディフェンスは後ろを向いてから走らなければならないからです。味方はスピードに乗っているため、相手は追い付けません。この様な状態になっていたらスルーパスを出しましょう。

最後にこのパターンのスルーパスで重要なのは、数秒先のイメージです。

言い換えると、どこで味方にファーストタッチをさせるのかをイメージします。

通常のパスはパスの先に味方がいますが、スルーパスの場合はいません。つまり架空の味方にパスを出す感覚です。数秒先に架空の味方がいる場所にパスが通っているイメージをする事が大事です。

そのためには味方にファーストタッチをさせるスペースを注力して見る事が大事です。

上記の事を頭に入れておけばこのパターンのスルーパスは比較的簡単に通ります。後は走り出す味方のスピードを考えながら、ボールスピードを調整するだけで良いです。

ボールと味方を相手ディフェンスが挟む様な形のスルーパス

もう一つのパターンです。個人的にこちらの方が難易度が高いかな。と思います。ドンピシャのタイミングで合わせなければならないからです。

相手のディフェンスがコンパクトになっている場合によく使われます。

それでは見ていきましょう。

ここで注目するポイントは最後尾の手前のディフェンスの体の向きです。

狭いスペースにパスを通すので、ボールをディフェンスに引っ掛ける可能性があります。引っ掛けるとしたら手前のディフェンスなので、このディフェンスの体の向きを見ましょう。

結論、相手の最後尾の手前のディフェンスが味方の受け手を背中にしている向きを取っていた場合通ります。言い換えると相手の背中を通すと言うことになります。

なぜ通るかと言うと、ディフェンスはインターセプトを狙おうとすると、反転して足を伸ばさなければならないからです。背を向けたまま足を伸ばしても対して伸びませんし、その後追いかけるに当たり走り出す事が出来ません。

反転する分対応が遅れるのでパスが通るのです。

仮にディフェンスが味方の受け手の方に向いていたらインターセプトをされる可能性が高くなります。パスを通す難易度はさらに上がるでしょう。

別のパスを選択した方が良いかもしれません。

さらにディフェンスが反転する時間は僅かなものなので、出し手は強くて速いパスを出さなければ通りません。その上味方の受け手の足元にドンピシャで合わせなければなりません。タイミングも僅かしかないので、僕が思うにこちらの方が難易度が高いかなと思う理由です。

まとめ

スルーパスと聞けば、難易度が高いパスと思われがちですが、通るためのロジックさえ分かれば、実はそんなに難しくはありません。

ただ、見る項目が多いので、余裕のある時間が欲しいです。そのために、フリーでボールを受ける必要がありますね。

フリーで受ける方法は

ギャップ4 ディフェンスのライン上で受けるギャップ3 等間隔で距離を取った位置ギャップ2 三角形の外心で受ける角度4 バックパスでやり直そう

を見て下さい。

練習方法としてはコーンを2つ並べその間を通すのを反復で行いましょう。段々感覚的にできる様になります。抜け出しを担当してくれる仲間と練習すると尚良いでしょう。

イメージのトレーニングは中々しづらいと思います。

ちなみに私は出先で歩いている時にイメジトレーニングをやっていました笑。歩行者を味方とディフェンスに見立て、この状況だったら、あそこにパスを通せるななんてイメージしながら歩いていました。電柱とかでも見立てられました。

結構良いイメージトレーニングになりますので時間があったらやって見てくださいね!笑

最後にスルーパスの動画を載せておきます。

拝借させて頂いたものです。イメージ作りに役立てて見て下さい。

引用:[https://www.youtube.com/watch?v=J-cv3bub35E&t=355s]

今回はこの辺りにさせて頂きます。失礼致します。

角度(段差)を付けた三角形を形成しパスを回す

皆さんこんにちはfootballpossessです。

今回はパスの回し方をやっていきます。

パスを回すに当たって三角形を形成し、テンポよく回す事を推奨されております。皆さんも一度くらいは「パスコースを作るためにも三角形を作れ」なんて耳にした事があるのでは無いでしょうか?

もちろんパスコース確保のために三角形を作ることは間違っておりません。大体は正解です。

ですが、ただ三角形を作るだけでは、少し物足りません。

なぜなら、三角形の中にも良い形と悪い形があるのです。

それでは良い三角形と悪い三角形の違いはなんでしょうか。

答えは角度(段差)が付いているかどうかです。

角度をつけてポジショニングを取ることにより、次の次のパスに備えます。

角度につきましては

角度5 斜めで受けて三角形を作ろう

をご覧下さい。

良い三角形

それではは下の動画をご覧ください。

良い動画がございましたので、Abdulrahman Al-Timaniさんの動画から拝借させて頂きました。

引用:https://www.youtube.com/watch?v=m1MZJeevZ6E

まずは0分01秒〜の場面から見ていきましょう

①最初にパスを出した選手が、角度を付け直すために後ろに下がります。

②パスを出した選手はダイレクトで後ろに下がった選手にリターンを送り、角度を付け直すために前へ動きます。

③第3の選手が②選手が作ったスペースに角度をつけてポジションを取り、①の選手からパスを受けます。パスを受けたら、前へ動いた②の選手にパスを出し、角度を付けながら前へ動きます。

この一連の動きは何を意味するのでしょうか。皆さんお分かりでしょうか?

答えは相手のディフェンスを意図的に動かしているのです。

ディフェンスを動かす事によって、相手の守備陣系にズレを生じさせます。

現代サッカーのディフェンスはゾーンディフェンスを採用しているチームが多く、コンパクトに陣形を保っております。

その陣形を崩すために角度を付けた位置に動き直しているのです。

前へ動く事でゴールに近づく危険な人間を捕まえようとし、後ろへ動く事で、プレッシャーをわざと誘います。その相手ディフェンスの動きがズレを生み出し、崩すためのきっかけを生み出します。

3分28秒〜のシーンではメッシがワンツーでゴールを決めておりますが、注目のポイントはワンツー前のメッシの隣にいたイニエスタのポジショニングにあると思います。

イニエスタがシャビとメッシと角度のついた三角形を形成する位置に陣取る理由は以下の通りにあると思われます。

  • メッシがワンツーができる様に前方にスペースを開ける
  • メッシからパスを受け自分もスペースに進入できる

結果的にメッシはワンツーを選択し、ゴールを決めましたが、イニエスタのこの段差をつけたポジショニングがゴールを導く手助けになった様に私は思います。

このイニエスタのポジショニングが少しでも前に陣取っていたら、メッシのワンツーを邪魔してしまっていたかも知れません。逆に後ろに陣取れば、ゾーンで守るためにさらにコンパクトにしてしまうかも知れません。まさに絶妙なポジショニングと言えます。

悪い三角形

次に悪い例を見ていきます。下の画像をご覧下さい。

一見角度の付いた綺麗な逆三角形を形成している様に見えます。ですがこの形はパスを受けた後で苦しんでしますのです。

なぜ苦しんでしまうかと言うと、パスを出した後は横パスか後ろに出すしか選択がなくなるからです。言い換えると前に進めなくなると言う事です。前に進めないと言うことはディフェンスは動く範囲と選択肢が減るので守りやすくなるのです。

この状況を打開するには以下の様なポジショニンングを推奨します。

少し段差をつけたポジショニングを取ります。

段差をつけることでどの様な事が起きるのでしょうか。

まずパスを受けると、先ほどと同じ様にパスの選択肢は2つありますが、今回のパスコースは後ろと斜め前になります。

ここで斜め前に出すとどうなるでしょうか。

白い枠の部分のところにスペースが生まれます。ディフェンスにとって最も嫌うのはこのスペースを使われるワンツーです。

ディフェンスは裏を取られないようにスペースをカバーするのがベターです。

カバーに入れば、段差をつけた選手はフリーになるので再度ボールを受ける事が可能です。

ちょっとした段差を作る事によって、攻撃の幅が拡がり、フリーなスペースを生み出したり、崩しのきっかけを作る事ができるのです。

まとめ

今回は三角形を形成しパスを回す方法をご説明いたしました。その中で段差を付けた位置取りをする事で流麗なパス回しが可能である事をご説明したかったのです。

綺麗すぎる三角形を形成するポジショニングは実は相手の陣形も綺麗にしてしまうため、崩すのに苦労してしまうのです。ここ最近のバルセロナがその様な印象を受けます。

動きながら段差をつけた三角形を形成する事で、相手ディフェンスの陣形を崩していく事が可能なのでゴールへ結びつく可能性が高くなるだろうと私は思います。ただ、チーム全員がその様な意識を持たなければ、できない事です。試合前にポジショニングの共有をすると良いでしょう。

今回はこの辺りにさせて頂きます。失礼致します。

パスでボールを動かす理由

皆さんおはようございます。こんにちは。こんばんはfootballpossessです。

今回はパスでボールを動かす理由と目的についてご説明します。

まず、話をする前に皆さんはなぜパスを繋ぐのかと考えたことはありませんか?ドリブルで全員抜ければゴールまで行けるでは無いかと考えたことがある方も中にはいるかもしれません。

では、なぜパスを繋ぐのでしょう?

答えはボールは人よりも速く動く事が出来るからです

これはサッカーにおいて唯一とも言って良いほどの絶対的な法則です。

同じ地点でヨーイドンでレースをしたとしたら、どんなに頑張って速く人が走ったとしても、強く蹴ったボールのスピードに勝てるわけがありません。物理的に勝つのは不可能です。

ボールを速く動かされると、守備陣は深追いしてボールを追うことは出来ません。スピードに差があるので、元々正対している相手に合わせていた守備陣形が崩れてしまうからです。

また、体力の節約にも繋がります。

例えば10mの距離を何度もドリブルをするよりもパスでボールを動かす方が選手自身も楽ですよね。ボールは疲れないですし。

人が動いて仕事をするところをボールが代わりに仕事をしてくれるわけです。

余談ですが、これは投資において、人が働くのではなく代わりにお金や土地が働く構図と似てますね。(笑)

つまり、

  • パスを繋ぐ事によって素早くゴールに近づける。
  • またパスを繋がれ続けられると敵にとって負担が多い。
  • 自分たちは楽が出来る。

このような理由と目的がパスにはある訳です。

このような原理が頭の中に無いと無駄が多く、チームにとって悪影響なプレーをいつまでも続けていくことになります。

パスで楽出来るところは、どんどんパスを選択しましょう。

因みにドリブルが不要と言っている訳ではありません。むしろ、パスよりもドリブルを選択した場面もあります。それは後々理由と目的をお話しします。

皆さんご理解頂けたでしょうか?パスには利点が多く存在するのです。

背が小さい選手、体の線が細い選手、足が遅い選手など、身体的に劣っている選手でも、パスは身体能力に優れた選手を圧倒する力を持っているのです。ディフェンスに身体を当たられるような仕事をさせないことが出来るのです。

今回はこれくらいにしておきましょう。ではまた。