この記事の目的
- ボールコントロールの質の向上を図りたい方へ
- 次のプレーへの移行の早さを求めたい方へ
- 狭いスペースでボールを受けたい方へ
前書き
どうも皆さんこんにちは。footballpossessです。
今回はトラップをやっていこうかなと思います。
トラップをするに当たって様々な方法を耳にしますが、今回はその場で止めるためのトラップを記載いたします。
なぜなら、ここがトラップの基礎になるからです。いわば原点に当たるところです。ここが完璧に出来るようになると色々なトラップを習得できるようになるので、手を抜かずじっくりと学んでいきましょう。
トラップは身体の脱力が最重要
トラップは身体の脱力が最重要になります。
身体に力が入ってしまったまま、トラップをするとボールを弾いてしまうイメージは皆さんも容易に想像が付くと思います。意に反してボールを弾いてしまうという事は思い通りのトラップには繋がりません。(相手を剥がすためにわざと弾くトラップをするという方法はあります)
しかし、身体の力を抜こうと意識すると人間とは不思議なもので返って力んでしまいます。つまり脱力とは意識をしない事、無意識な状態を作らなければならないということ。言い換えると自然な体勢を作り出さなければならないということになります。
ではどのようにしたら自然な体勢をトラップ時に作り出されるかを見ていきましょう。
ポイントは軸足を浮かせること
自然な脱力を生み出したい時にどうしたらいいか。
答えはトラップの瞬間に軸足を浮かすことです。
浮かすと言っても思いっきりジャンプするのでは無く、「軸足の踵(かかと)を持ち上げた勢いで、爪先と地面の接地面を減らすくらいの浮きを作る」というイメージです。
軸足が浮くという事は勿論その後は「軸足の着地」が待っています。
軸足が着地をすると身体の力は、自ずと軸足に集中しますので、上半身やトラップする足は自然と脱力ができるという仕組みになるわけです。
つまり重力の力を借りて自然と脱力を作ろうという事です。
イメージしやすく画像も見ていきましょう。
トラップの瞬間に軸足を浮かす(かかと部分を持ち上げるイメージで)。
かかとが地面についた瞬間にトラップを行う。
その後スムーズに次のプレーへ移行
この辺の詳しい原理については蹴球計画さんの
http://c60.blog.shinobi.jp/Entry/649/
http://c60.blog.shinobi.jp/Entry/594/
http://c60.blog.shinobi.jp/Entry/594/
http://c60.blog.shinobi.jp/Entry/649/
の記事に詳しく記載されています。併せて閲覧して頂くとより分かり易いかと思います。
軸足を浮かせることの利点
- 身体を浮かすことにより、無駄な力が入らなくなり力まない(身体がリラックスする)
- 自然な形で次のプレーに素早く移行できる
- ボールがその場で止まる
力まない
先ほども述べましたが、軸足を浮かし着地をすると身体の力は、自ずと軸足に集中しますので、上半身やトラップする足は自然と脱力ができるという仕組みになります。
言い換えると軸足に力が集中している間は、他の部分に力を入れようとしても入れられないのです。
その力を利用して力まないトラップを可能にします。
素早い次のプレーへの移行
身体を少し浮かすことで次のプレーへの移行が早くなります。
なぜなら一連の動作に無駄がなくなるからです。
どういうことかというと
右足でトラップする場合
①左の軸足を軽く浮かして着地する
②右足でトラップし、右足が地面に着き右足に力が入る
③右足に力が入っているので左足がスムーズに運ぶことができる
①②③を見てどう思われたでしょうか。
トラップをする一連の動作をする上で、左足→右足→左足と順番に足を無駄なく運べているのです。この無駄のない動きが素早い次のプレーを可能にするのです。
この足の動きをうまく利用することで2タッチのプレーを簡単にさせてくれます。①②③の動きの後にボールを蹴ればいいだけです。
後はツータッチで蹴れるところにボールを置ければ一切の無駄が無く2タッチでプレーができます。
また、もしあなたの利き足が右で、トラップ後も右足でボールを道出したい場合は、②の作業を少しいじります。
右足でトラップをした後に右足を地面に下ろさずに、右足でまたボールを触れるだけです。
軸足の左足をもう一度軽く浮かしてから触ることがコツです。軽くケンケンをうすイメージで大丈夫です。
狭いスペースでの対応で非常に有効的に使える技術ですので、応用として試してみて下さい。
ボールがその場で止まる。
これは力まないに付随する部分ですが、身体とボールを触る足が脱力している分ボールを弾きにくくするのがポイントです。
正確にいうとボールが止まる範囲が狭まるといった方が良いでしょう。
パススピードによって止まる範囲は変わります。
ボールの止まる場所につきましては、個人差がありますので練習である程度の把握が必要です。
自分の身体や足の感覚と照らし合わせて、どのくらいの力加減でどのくらいぴったりと止まるのかを意識しなければなりません。
更に言うと、試合中はトラップに全集中していたら、もっと重要な視野の確保と判断が疎かになってしまいます。
トラップは無意識レベルで自分の止めたい場所に止めれるレベルにならなければなりません。
こればかりは、理論でどうにかなる部分ではありませんので、日々の反復の練習が必要です。
もし練習相手がいるのならば、1日2000回はトラップの練習をしましょう。
トラップの方向、シチュエーションを意識したトラップを意識するとより実践で洗練されたトラップができる様になります。
これをやらずにトラップの進歩はありません。必ず意識した練習と反復を怠らない様にしましょう。
追記:トラップと併せてインサイドキックの練習をするのをお勧めします。
下記リンク参照
強い!速い!読まれない!インサイドキックが格段に上達する方法
トラップのイメージ化
最後にトラップのイメージ化です。
これは何を求めているかと言うと、
- 自分の理想としているトラップは何か
- 習得しようとしているトラップが何か
- 試合中にどのタイミングでどの様に使われているか
を知ることです。
トンネル工事を想像してみて下さい。
トンネル工事はスタート地点から掘り進めるだけでは無く、ゴール方向から掘り進める方法を取ることがあります。
今回のトラップの例に当てはめると、
スタートは日々の練習
ゴールは理想のトラップ像です。
ではこのトラップ像を養うためにどうするかと言うと、トラップの名手の動画をひたすら見てイメージ化することです。
このイメージ化と練習による習得がリンクした時に初めて体得したと言えるでしょう。
トンネルの話に戻すと出会い頭になったと言うことです。
下記に動画を貼っておきます。イメージ化をするのに役立ててみて下さい。
特に軸足を浮かすタイミングを見ておくと良いでしょう。
引用:https://www.youtube.com/watch?v=bTh4a55Rgs8
引用:https://www.youtube.com/watch?v=p34ulKG18pw
まとめ
今回はトラップに必要な事項とイメージを記載させて頂きました。
自分のトラップに自信がない、または再確認したい場合は一度立ち返って、基礎から学び直すことをお勧めします。
今回は基礎編をお届けしましたが、別の記事で応用編をやりたいなと思います。
今回はこの辺りにさせて頂きます。それでは失礼します。